
6月2〜5日に台北で開かれた「COMPUTEX 2026」に行ってきた。
33か国・1,500社・6,000ブース以上、参加企業の時価総額合計が10兆ドルと過去最大級となり、会場には連日多くの人が訪れ、基調講演は満員となるなど大盛況だった。
台北世界貿易中心(TWTC)と南港TaiNEX2館で行われたが、TWTCにはロボット関連が多く集まり、「フィジカル(Physical )AI=現実世界で動くAI」が強く押し出され、AIが文章や画像を作る段階から、工場、物流、警備、介護、店舗で「動く労働力」になるロボットという段階へ移る兆しが見られた。

南港会場ではAIデータセンターのインフラ課題を解決する技術として、液冷、800V DC電源、光接続、CPOが重要テーマとなっており、超高速・低遅延なデータ伝送を省電力で実現するCPO相互接続技術への関心も高まっていた。
「CPO」とは、データ処理を行うシリコン半導体(GPUなど)と、光通信を行う光学エンジン(光トランシーバー部品)を同一の基板上に高密度に混載する技術で、NVIDIAのGPU「Blackwell」や、次世代の「Rubin」などの大規模AI装置のGPU同士をつなぐネットワークのボトルネックを解消する技術として注目されている。
AIデータセンターは「単なるサーバーの集積地」から「最適化された巨大な計算機」へと進化しており、AIは「便利な道具」から「設備産業」に変わってきている。
また、AI導入は「チャットボット選び」の段階から、自社の業務データ、現場機器、電力コスト、人手不足対策を一体で考える時代に移ってきた。
■ジェンスン・ファンCEO

NVIDIAジェンスン・ファンCEOは台湾出身ということもありすごい人気で、どこに行っても注目され、サインを求められる「スター」扱いだった。
COMPUTEXと同時に行われたNVIDIAのカンファレンス「GTC 台北」の基調講演で、AIの主軸が単なる「生成AI」から、自律的に仕事をこなす「エージェント型AI」という新段階への移行したことを強調した。
「エージェント型AI」を実現するためには、「Chat型AI」に比べてAIデータセンターに膨大な計算能力が要求される。
また、WindowsノートPC向けのAI性能(1ペタフロップス)が高く、最大128GBの統合メモリーを備える次世代スーパーチップ「NVIDIA RTX Spark」を発表、多数の主要パソコンメーカーから年末までには発売されるという。
AIで現場を再設計する時代に突入したことを実感する「COMPUTEX2026」だった。
======== DATA =========
●COMPUTEX2026台北
https://computex-taipei.jp/overview/
●NVIDIA・GTC台北
https://www.nvidia.com/en-tw/gtc/taipei/





















