まだ顕在化していないブームの兆し、新たに生まれる新常識。新しい価値観をどんどん取り入れていくことができるのが若者たち。若者たちの中でも、トレンドを握り消費を動かすパワーを秘めた女性たちの“インサイト”に注目すると、新しいヒットを創るヒントが見えてくる!
少子化が進む現代ですが、なぜかベビー関連市場は堅調に成長。前回は「育児を支援する「ベビーテック」市場」を取り上げました。
今回は、こだわりの知育・保育と、盛りだくさんの「ベビーイベント」への投資に注目していきます。今、ベビー関連市場ではどんな商品やサービスが買われているのかを見ていきましょう。
★子どもの教育にも投資したい「保育と知育玩具」
今回まず注目したいのは、低年齢期からの保育・幼児教育市場の底堅いニーズ。
こども家庭庁が発表した2023年4月の全国の待機児童の数は2,680人となりました。5年連続で過去最少記録を更新しており、近年のピークだった2017年の2万6,081人から約10分の1まで減少しました。
そんな中、保育園選びの様相も変化しており、とにかく預かってくれる保育園を探すのではなく、保護者が保育の質を見極めて保育園を「選ぶ」ようになってきています。
英語環境で保育を実施する「インターナショナルプリスクール」も人気の選択肢の1つ。保育料は年間150~250万円前後と高額ながらも、全国に広がっています。
東京都中央区にあるバイリンガルスクール WONDER KIDS(ワンダーキッズ)では英語と日本語の「バイリンガル保育」のみならず、子どもたちの能力を発揮させる「モンテッソーリ教育」や心理学を用いた保育プログラムの導入、音楽教育で頭と心と身体全体を使った「リトミック」や「ミュージカル教育」、施設内に設置したオープンキッチンを使ったこだわりの「食育」で癇癪を起こす子どもが少なくなる、子どもの感性を育てる「アート」の時間など、充実したプログラムが提供されるのが特徴。教育・保育・食育にこだわりたい保護者から評価され、園から離れた地域からも人が集まっています。バイリンガルスクール WONDER KIDS(ワンダーキッズ)
https://wonder-kids.co.jp/
教育の視点からは「知育玩具」人気も見過ごせません。株式会社トラーナの「トイサブ!」は、0歳3か月~6歳の子どもを対象に、世界中から集められた1,800種類以上の知育おもちゃの中から、知育のプロが発達・興味関心に合わせて、完全個別に選定した知育おもちゃを届けるサブスクサービス。3,980円(税込)で利用できます。
「知育玩具サブスクリプションに関する調査」における会員登録者数ランキングにおいて2年連続で第1位を取得し、累計利用者数は5万世帯を超えています。知育おもちゃのサブスク「トイサブ!」
https://toysub.net/
台湾発のChameleon Reader(カメレオンリーダー)は、付属のシールをタッチするだけで、自分で入れた音源を聞くことができる、タッチペン&シールの知育玩具。
1つのシールにつき4種類の音源が登録できるため、マルチリンガル教育のための言語学習にもぴったり。絵本の読み聞かせの録音にも使えます。
日本では、『くもんのうた200えほん&CDセット』(くもん出版)にカメレオンリーダーのシールを貼って音声ペン化する使い方が人気。
母子手帳にカメレオンリーダーのシールを貼って、その時期の子どもの録音音声を聞けるようにするというアイデアもX(旧・Twitter)で話題になりました。
スターターセットで19,800円という価格ながら人気で現在は在庫切れ、順次数か月待ちの予約受注販売となっています。 「カメレオンリーダー」
https://www.chameleon-reader.jp/
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