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マネジメント

第64回 『管理する側、される側』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

周囲から“御主、なかなかデキルな”と一目置かれる存在になれるかなれないかを選別されるのは、30代である。

30代が大切な時期であり分岐点であるのは、ここで機能・専門分野がほぼ特定されるという背景による。
そして、その分野のスキルをどれだけ磨くかによって、その後のビジネス・ライフが決まるからだ。


外資系の場合はやや事情が異なるが、日本の企業の場合、おおよそ30歳になった時点で本人の声を聞き、
営業なら営業、企画なら企画、海外担当なら海外担当といった具合に機能・専門分野が特定されてくる。

会社側からすれば、入社以来ジョブ・ローテーション(人事異動)に従っていろいろな分野を経験させ、
本人の適正も判断できた し、それぞれに適した仕事につかせよう、というのが30代だ。

つまり、20代から機能的・専門的能力を本当の意味で掘り下げて磨くのは30代だということである。


では、機能・専門分野が特定されたら、どういう心掛けをすればいいのだろうか。

自分の最も得意とする分野について、さらに強化すべく努力をしていくことだ。
 “このことについては、Aさんに任せれば大丈夫”といったように、第一人者となるよう全力を傾けることだ。

その意味で、仕事を絞ったり、弱い部分は捨てるぐらいの覚悟を持つことも必要だろう。

もちろん、仕事を絞るということは、減らすということではない。じぶんでやれることとやれないことを見極めるということだ。
要するに、自分でできない部分や弱点はブレーンで補う。その代わり、得意分野には一点集中するという意味だ。

強いところ、得意分野をさらに強化する努力をするかしないかで、その後のビジネスマン人生に決定的に差がつく。

逆に云えば、それまでに自分のやれるものを見つけられなかった人、見つけてもスキルを磨かなかった人は脱落すると
いっていいだろう。35歳までにビジネスマンの評価が、ある程度決まってしまうのもこのためだ。そして、30代も半ばから
は「人間的能力」を強 く意識したいものである。


この時期ともなると、“自分は営業が上手だ、経理のプロだ”だけでは、勤まらなくなるからだ。

つまり、30代前半までは機能的・専門的能力を磨く。
そして30代後半からは、マネジメント能力、人間的能力を磨くことに比重を移していく。

30代にはっきりと目的を持って一生懸命に仕事をしていけば、40代、50代でやるべき仕事・道も見えてくるはずだ。



新 将命     

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