menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

キーワード

第29回 令和の時代

社長のメシの種 4.0

 令和の時代が始まった。
 平成が始まった時のように、日本の元号が変わる時に時代が大きく動くのではないかと考えている。
 令和の時代には自動運転車が走り回り、ドローンが飛び交う世の中になっている可能性があるし、スマートフォンに変わる新しいデバイスが次世代のコミュニケーションの主流になり、IoTデータ、GPSの位置情報、AI(人工知能)によるマッチングなどで個々人の空き時間を効率よく組み合わせた働き方が増え、本当の意味での「働き方改革」が進んでゆくのではないか。
 
 しかし、平成が始まった頃には、インターネットが現在のように経済を大きく変化させたことや、スマートフォンという高性能の通信機能やカメラ機能を持った超小型コンピュータが登場し、世界全体で50億人以上が何らかのモバイル端末を保有しているという状況は予想できなかった。
 
■平成
 平成元年(1989年)は6月4日に中国・北京で天安門事件が起き、11月10日にベルリンの壁が崩壊という、その後の世界を大きく変化させる大事件が起こっている。
 
 天安門事件は鄧小平が進めていた改革開放を一時中断させたが、1992年以降再び推し進められ、ここから中国の経済成長が一気に加速した。
 
 ベルリンの壁崩壊は東側諸国の体制を崩壊させ、1991年にはソ連も崩壊し「東西冷戦」構造が終結、これによる軍事技術の民生化がインターネットを始め、スマホのCCDカメラ、GPS衛星を使った位置情報サービス、電波通信技術から金融工学までを発展させ、平成の大変化を生み出した。
 
■新時代
 前回、「今年はユニコーンバブル崩壊の年」と書いたが、令和の時代を考える時には金融経済的な視点を持たないことが必要だ。
 
 新聞などに登場する「BRIC's」「ユニコーン」「GAFA」などのことばは金融経済的なもので、「BRIC's」はゴールドマン・サックスのジム・オニール氏が、2001年11月30日の投資家向けレポート「Building Better Global Economic BRICs」に書いたものだし、「ユニコーン」は2013年にベンチャー・キャピタリストのアイリーン・リー氏が作り出し、「GAFA」もアメリカの株式投資家ジム・クレイマー氏が2015年に注目の成長企業群として提唱した「FANG」(Facebook、Amazon、Netflix、 Google)のNetflixをAppleに代えたもので、いずれも金融的な視点から出てきたものだ。
 
 1995年に創業したAmazonは、1997年にナスダックに上場したが2002年まで赤字が続き、ITバブル崩壊時期の1999年末から2000年末にかけて株価は90%下落、一時15ドルまで下がったが、平成時代を大きく変化させた代表的な企業となった。
 
 令和の時代を切り開く技術、サービス、商品とはどのようなものかを株価などに惑わされずに見極めてゆくことが大切だ。
 
 

第28回 2019年はユニコーンバブル崩壊の年前のページ

第30回 デリバリーロボット・Marble次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. “社長のメシの種”探検隊 in USA シリコンバレー 最新ビジネス視察

    セミナー

    “社長のメシの種”探検隊 in USA シリコンバレー 最新ビジネス視察

  2. 新しい儲け方のヒント

    新しい儲け方のヒント

  3. 黄金の6年は、日本のビジネスチャンス 音声版(CD・デジタル版対応)

    音声・映像

    黄金の6年は、日本のビジネスチャンス 音声版(CD・デジタル版対応)

関連記事

  1. 第179回 新たな進化をみせるセレクトショップ

  2. 第54回 EC売上急増

  3. 第9回 ショールーミングストア

最新の経営コラム

  1. 第169回 コミュニケーション上手になる仕事の進め方91「今年の新入社員の傾向と研修のポイント」

  2. 第141回 iPhoneの「シネマティック」なら日常が映画の1シーンに!

  3. 第76回 手書きの力で喜びは3倍に、悩みは1/3に

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 製造業

    第214号 「安全第一」の標語について
  2. 不動産

    第94回 内覧会で多い「 是正指摘事項 」
  3. 税務・会計

    第9回 融資格付け対策 その3 少人数私募債を、活用しなさい!
  4. 社員教育・営業

    第138回 コミュニケーション上手になる仕事の進め方59「聴き取りやすい声とは」
  5. マネジメント

    第39回 社長業、8つのチェック
keyboard_arrow_up