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第12回 平成24(2012)年は≪昇龍の年≫
~「3大イベント」をチャンスにしよう!~

次の売れ筋をつかむ術


平成24年(2012年)は「辰年」。

「辰」(龍)は風水において、究極の幸運のシンボルであり、金運、出世運を切り拓く強いパワーを持つ。

「飛龍乗雲」(龍が時に乗じて勢いを得ること)。龍が天に昇るが如く昇龍の年にしよう!

2012年も≪激動の年≫となるに違いない。
経済・政治・軍事のすべてにおいて、国際情勢は大波乱含みだ。

収まる兆しが一向に見えないユーロ危機
(2012年後半から13年前半にかけてギリシャやスペインが破綻してももはや驚くには当たらない)
そして、それに端を発する超円高、アメリカの巨額財政赤字、
今後本格化するTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉、
中国の軍事的膨張とバブル崩壊懸念・・・。

その上、さらに、≪国と国のエゴがぶつかり合う年≫になる。
なぜなら、世界の主要国で続々と新たな指導者を選ぶ選挙が行われるからだ。

アメリカ(11月6日)、ロシア(3月4日)、フランス(5月)で大統領選挙が行われる。

東アジアでも、中国でも秋に国家主席が入れ替わる共産党党大会がある。
また、台湾の総統選挙(1月14日)、韓国の大統領選挙(12月)もある。
しかも、北朝鮮は、金日成生誕100周年、金正日生誕70周年を迎える。

日本においても、2012年中に、
2013年7月に任期満了を迎える衆議院の解散・総選挙が行われる可能性が高まっている。


各国の指導者は、選挙に勝つために、右寄りの発言を行い、ナショナリスティックな政策を打ち出すことに
ならざるを得ない。

どの国も、一朝一夕には解決しない経済問題を抱えており、
国民の不満を外に向けるべく、いきおい仮想敵国に対して強行手段に打って出ることも考えられる。
アメリカ、イギリスを中心とする欧米諸国とイランとの戦争は、いつ始まってもおかしくない状況だし、
朝鮮半島情勢も予断を許さない。

ロシアにおける「反プーチン」抗議集会は、極東のウラジオストクから西部のサンクトペテルブルクに至るまで
50都市以上に広がっており、ソ連崩壊後、政府に対する最大規模の抗議行動となっている。

プーチンは「アメリカがデモを扇動している」と非難しているが、
KGB出身の彼が国内外に対して弱腰の姿勢を見せることはあり得ない。

国際情勢には様々な変数があり、破綻や戦争がいつどこで起こるかという問いに解を出す方程式はない。
そういったリスクを心配するあまり、報道に一喜一憂していては仕事にならない。

それより、昇龍の年にするには、確実に訪れる国内のチャンスに目を向けるべきだ。
「景気は気から」。直接的にビジネスに関わりがなくとも、
明るいことに目を向け、元気なところに身を置くことが、自分自身を前向きに元気にするためには大切だ。

以下の国内「3大イベント」をチャンスとし、2012年を昇龍の年にしよう!


◆5月22日、「東京スカイツリー」が開業!

「東京スカイツリー」が、いよいよ開業する。
http://www.tokyo-skytree.jp/

12-1.jpg 12-2.jpg

日本一、世界一の自立式鉄塔、電波塔が、ついにお目見えするのだ。
高さは武蔵(むさし)の国にちなむ634メートル。
建築物としての高さは470.97メートルで、「横浜ランドマークタワー」の296.33メートルを上回り日本一。
人工建造物の中では、ドバイのブルジュ・ハリファ(828メートル)に次ぐ世界第二位だ。

住所は、東京都墨田区押上1丁目1番2号。

最寄駅は、経営母体でもある東武鉄道の伊勢崎線の業平橋駅(なりひらばしえき)であるが、
2012年3月に、とうきょうスカイツリー駅へ改称する予定だ。
(改称後も旧業平橋の名称も併記される)

また、東武伊勢崎線・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営地下鉄浅草線の押上駅も近い。

スカイツリーの足下には、隣接する関連商業施設の「東京ソラマチ」とオフィスビルも合わせて、
「東京スカイツリータウン」が誕生する。

そもそも、「東京スカイツリー」は、2011年7月24日の地上アナログテレビ放送の終了によって、
地上デジタル放送用の電波塔が新たに必要となり、建てられた。

2006年3月に建設地が決定。2008年7月14日に着工し、2012年2月に竣工。放送実験を経て開業する。

スカイツリーの開業によって、スカイツリータウン周辺の、
地元墨田区の向島や台東区の浅草に、どの程度、回遊客が訪れるかは未知数だ。

しかし、テレビや新聞、雑誌をはじめ、あらゆるメディアが注目しており、
また、旅行会社も続々と旅行商品の導入準備を進めており、
最低3年は数多くの観光客であふれることは間違いない。

本連載コラムの第1回の、東京"住みたい街"に「地格変動」
http://www.jmca.jp/column/tu/tu1.html/

でも述べたように、「東京スカイツリー」の完成は、
間違いなく、東京の“住みたい街”の地殻変動ならぬ「地格変動」に拍車をかける。

人気が上昇する東京の街は、「東京スカイツリー」にならって、
「S・K・Y」(S=下町・K=快適・Y=安い)なエリアだ。

S=下町
長引く不況でステータス志向から身の丈志向への<価値観の変化>によって、人情や触れ合いのある
下町の良さが見直されている。

K=快適
「つくばエクスプレス」「湘南新宿ライン」「成田スカイアクセス」といった、
鉄道の新線開通や相互乗り入れといった<環境変化>によって交通アクセスの快適さが増している。

Y=安い
特に西部や南部のブランド街に比べて、月1万円以上は家賃が安価な東部や北部の人気が上がっている。
それらの地域は人口が増加する中で、地元商店街や大手スーパーがしのぎを削る<商圏の変化>によって
物価も安い。

ツリーを望む、浅草(台東区)、押上(墨田区)、錦糸町(墨田区)は、分譲マンション、賃貸マンション
ともに人気が続いている。

墨田区、台東区は、商業地としても、住宅地としても期待が集まっている。

「東京スカイツリー」とともに天に昇りたい。


◆NHK大河ドラマ『平清盛』ゆかりの地に注目

まずは、1月8日からスタートする、2012年(平成24年)のNHK大河ドラマは『平清盛』についてだ。
平清盛の生涯を中心に、壇ノ浦の戦いで滅びるまでの平家一門の栄枯盛衰を、源頼朝の視点を通して描かれる。
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/

12-3.jpg

大河の影響力は大きく、世にも名高い「源平の合戦」について注目が集まることは明らかだ。

放送開始を前に『平清盛』ゆかりの地の観光PR合戦もヒートアップしている。広島県では、12年1月14日~13年1月14日、
「平清盛館」(廿日市市宮島町)、「平清盛音戸の瀬戸ドラマ館」(呉市)をオープン。
12年1月8日~13年1月14日、ホテルグリーンピアせとうち(呉市)で「清盛と海のみち展」を開幕し、ロケ使用の宋船を展示。

また、12年4月21日~6月3日、県立美術館(広島市)で「大河ドラマ特別展」が開催される。
http://tabetainjya.com/archives/location/_2_17/
http://www.nhk.or.jp/hiroshima/kiyomori/index.html
http://www.kankou.pref.hiroshima.jp/hatsukaichi/spot/tairanokiyomorikan.html
http://www.kankou.pref.hiroshima.jp/kure/spot/120114_ondonosetodoramakan.html

一方、兵庫県と神戸市では、「KOBE de 清盛」キャンペーンをスタート。
イケメンを公募してPRキャラバン隊「神戸・清盛隊」を結成するなど情報発信中だ。

12年1月21日~13年1月14日、神戸駅直結のハーバーランドに「ドラマ館」、中央市場前に「歴史館」を開館する。
http://kobe-de-kiyomori.jp/
http://kobe-de-kiyomori.jp/team/
http://kobe-de-kiyomori.jp/dorama/

また、京都市では、六波羅蜜寺をはじめ平家ゆかりの地を紹介する散策地図「平清盛の京を歩く」を無料配布。
ネット上でも往時と現在の街並みを重ね合わせた地図を公開している。
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/kiyomori/
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/kiyomori/map/index.html

さらに、合戦地の壇ノ浦(山口県下関市)、屋島(香川県高松市)、富士川(静岡県富士市)、
源氏ゆかりの鎌倉をはじめ各地が烽火(のろし)を挙げている。

東日本大震災の影響もあり、修学旅行や社内旅行が西にシフトしている上に、
九州新幹線の開業効果もあり、九州や関西方面からはもとより、
全国から関連地域への観光客の動きが活発化している。
旅行や各地域のお土産、キャラクターグッズなどの需要は底堅い。

公家による摂関政治を終焉させ、新たな武家の時代を切り拓いた『平清盛』が如く、
ロマンとソロバンを旨に、夢を語り、夢を実現しろう!


◆『古事記』編纂1300年で「神話観光」

2012年は、712年に『古事記』が編纂されてから1300年に当たる。

同書は、天武天皇の命により、稗田阿礼(ひえだのあれ)が誦習していた天皇の系譜と神代の伝承を、
太安万侶(おおのやすまろ)が書き記して編纂した日本最古の歴史書だ。

言うまでもなく、『古事記』に登場する神々は全国各地の神社で祭神として崇め奉られ、今日に至るまで
日本文化の根幹となっている。

世界的な歴史学者、アーノルド・トインビーは、「その国の神話を学ばなかった民族は例外なく滅んでいる」と喝破した。
『古事記』1300年を機に、日本の神話を知り、
地域の観光・物産を元気にすることこそが、日本を元気にするのだ。

天地開闢(てんちかいびゃく)から、592年に即位した第33代の推古天皇の時代に至るまでの、
神話や伝説、様々な出来事や歌謡を紀伝体で記述している。

この記念すべき年を観光客誘客のための、古くて新しいストーリーづくりに活用しようと、
『古事記』ゆかりの各地域が様々なイベントを開催するなど発信に努めている。

編纂の地である奈良県では、『日本書紀』『万葉集』と合わせて「記紀万葉プロジェクト」をスタート。
http://www.pref.nara.jp/secure/63957/kikimanyopjkousoua.pdf

1月29日に東京のテアトル銀座で、「古事記完成1300年記念シンポジウム」を開催する。
当日は『記紀』と縁の深い、同県の荒井正吾知事、島根県の溝口善平衛知事、
鳥取県の平井伸治知事、宮崎県の河野俊嗣知事が勢ぞろいして「全国古事記ゆかりの地サミット」も行われる。
http://sap-co.jp/kojiki1300/main

また、阿礼の出生地である“語り部の里”大和郡山市で1年にわたって「古事記1300年紀事業」を催す他、
奈良市・御所市・桜井市など県内各地でイベントが目白押しだ。
http://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/kankou/event/1300/002214.html

一方、『古事記』の神話の中でも、「国譲り」「ヤマタノオロチ」「国引き」など
全体の3分の1を占める出雲神話の舞台である島根県では、7月21日~11月11日、出雲大社周辺をメイン会場に、
出雲・石見・隠岐の全県を挙げて、古事記編纂1300年記念『神話博しまね』を開催する。http://www.shinwahaku.jp/

              ≪ヤマタノオロチを退治するスサノオノミコト≫
12-4.jpg
 
また、「因幡の白兎」の神話が伝わる鳥取県でも、縁の深い神社などで販売する古事記グッズを開発したり、
奈良時代の料理を再現するなど観光客の受入準備を進めている。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?itemid=640650

宮崎県では、天孫降臨や海幸彦・山幸彦の神話に彩られた町や村をつなぐ「ひむか神話街道」をネットなどを
通じてPR中だ。
http://www.kanko-miyazaki.jp/kaido/


≪2012年の3大イベントを活かして、激動の年をチャンスにしよう!≫


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