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人事・労務

第7講 リーダーの承認力が人を伸ばし組織を救う

顧客・社員・社会から支持される「ウェルビーイング経営入門」

〇変化への承認もポイント

 存在承認のバリエーションの中に、「変化への承認」があります。例えば、
  ・ずいぶん成長したね。
  ・新しい書式、わかりやすいよ。
  ・ここを工夫して変えてくれたんだね、ありがとう
 などと、相手の変化に気が付いて承認することです。

 人は、成長する生き物であると同時に、変化を恐れる生き物です。ともすれば、現状維持を続けようとする性質も持っています。しかし、ビジネスでは、自分で工夫やチャレンジをして、現状を変化させていくことも大事ですよね。変化を恐れずにやってみることで、自分も組織も持続的に成長していけるのです。

 そこで、リーダーとしては、メンバーの変化のサインを見つけたら、その工夫やチャレンジをしっかり承認するようにしましょう。変化への不安を、信頼と希望に変えていけるのは、リーダーの承認の一言であり、それが成長の後押しなのです。

 

〇承認は毎日繰り出そう

 承認について、よくある疑問は、
  ・そんなにしょっちゅう承認しないといけないの?
  ・評価面談の時だけでは足りないの?
 というものです。

 はい、評価面談の時だけでは足りません。承認は、できるだけ早く出す方が効果的なのです。つまり、承認とは、年に一度の表彰ではなく、普段の何気ないやり取りの中にちりばめられてこそ、全員のパフォーマンスを高めていけるのです。

 人は、何年一緒にいても、毎日新しく出会います。そして、何年一緒にいても明日また会えるとは限りません。一日一生のつもりで、ともに働いてくれる人たちに承認の言葉を尽くすことこそ、人を活かし、組織を伸ばすことなのです。

 

〇まとめ

 承認なくして信頼なし、信頼なくして幸せなし、幸せなくして成長なし。「承認」はウェルビーイングと成長の源泉です。

 経営者のみなさん自身が働く人の可能性や幸福を最大化できたなら、自社の事業も、この混沌とした社会も、ともに幸せに持続的に成長させることができるのです。経営者の皆さんがもつ影響力を最大限に生かし、コーチングや「承認」の力も自在に活用しながら、ウェルビーイング経営を推進していただきたいと思います。

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