
言われたことはこなすが、自ら考え動く力があまり無い一。そんな若手社員をどのように次代の幹部候補に育てていくのかを、若手の成長意欲に火をつけるスペシャリストとして200社以上を指導してきた東川広伸氏に伺いました。
【東川広伸(ひがしかわひろのぶ)氏について】 20代半ば、電気工事の職人としてその日暮らしに近い生活をしていた頃、たまたま現場近くで開催された、自創経営創始者である父・東川鷹年氏のセミナーを聴く機会を得る。「どうせやるなら(仕事を)愉しくやろう!同じ生きるなら(人生)ハッピーに生きよう!」の言葉に感銘を受け、父の仕事を継ぐことを志願する。 一念発起してからは、リクルートの販売代理店営業に就き、1年目から売上目標332.8%を達成。続いて、営業部長として引き抜かれた赤字続きの化粧品出版社では、綿密なチーム行動計画と進捗管理により、1年で黒字転換を実現。 現在は、コンサルタントとして、自身の経験と、父・東川鷹年氏が生み出した、《社員一人一人がイキイキと働き、確実に目標を達成する仕組み》「自創経営」を融合させ、200社以上の指導先で抜群の実績をあげている。
ここ数年の若手社員を指導していて、東川先生が感じる傾向といったものはありますか?

まず、「想像力、イメージする力が貧しくなっている」と感じます。彼らは、デジタル化が進み、スマホひとつで何でも答えが出る環境で育った世代です。その弊害として、自分で先を予測したり、相手の立場で考える習慣が薄れています。
私は、新入社員研修で「とにかく元気いっぱいの挨拶が大事」という話をしますが、年々「自分が挨拶をしたら、返事が返ってこなくても、それで良い」と考える新人が増えています。挨拶の本来の目的は、自分の存在を相手に認知させ、自分も相手の存在を認知したことを伝え、良好な関係を築くことです。つまり、相手から挨拶が返ってくるのが本来のゴールですが、残念ながら何をどこまでやるべきかという「出来栄え」を想像できないために、「言われたから、ただやっている」という状態に陥ってしまいがちです。
また、学校教育の影響で、「正しいひとつの答え」だけを上に求めようとする傾向も強く、自ら試行錯誤して答えを導き出す経験も不足しています。




















