ビジネスシーンでAIを利用することは当たり前になってきたが、子どもが夏休みの宿題をAIに丸投げするように、同僚に意見を求めると、AIに聞いた答えの文章やコードをそのまま送ってくる人が出てきている。
このような人のことを指す新語「ミート・プロキシ(meat proxy)」が使われるようになってきたのは、AIの回答を理解、検証、確認せずにそのまま使う人が増えたことを意味しており、企業は警戒しなくてはいけない。
「ミート・プロキシ」は、2026年8月にソフトウエアエンジニアのNiklas Gruhnという人がXに投稿した「Don’t be a meat proxy」から始まったようだが、この言葉は「人間がAIの回答を中継器と化して転送するだけの存在になっている」という警鐘で、このような人は真っ先にAIに代替されて不要になり、整理されるので、「ミート・プロキシになってはいけない」と言っている。
AIをよく使っている人ほど、「自分はミート・プロキシになっていないだろうか」と自問していると思うが、AIの精度が上がって来ている今の状況ではAIを信じすぎず、手間を惜しまず確認・検証することが重要だ。
とはいえ、膨大な量のプログラム・コードや資料を全部自分で検証することは難しく、見逃しも発生することから、別のAIに検証させることが現実的だが、AIが出して来たプログラムや資料をコピーして別のAIに貼り付けるだけの作業はまさに「ミート・プロキシ」だ。
AIエージェントを使った自動化を推進しつつ、その奥に潜む危険性をどのように予知、予防できるかがこれからの課題だ。
■手書き・口頭面接
AIを使って手抜きをする傾向は、大学の試験にも変化を生んでいる。
アメリカの大学では手書き試験や口頭試験による評価方式が広がっており、スウェーデン、デンマーク、フィンランドの学校は「紙の教科書、手書き、読書」を重視する方向へ転換している。
日本ではデジタル教科書を2030年度から正式な教科書として導入する方針の改正法が成立しているが、AIの急速な発展により、紙の教科書や手書きを重視する方向への転換が進んでおり、日本の大学でもAIが使えない手書き試験が行われている。
教育現場では、生徒がちゃんと理解しているかをアナログ手法でテストしているが、企業もミーティングで疑問点を質問して、理解度を確かめることなど、AI時代にはアナログ手法が重要になってきた。
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●デジタルな形態を含む新たな教科書について・文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/seido/1407731_00003.htm


























