◆スモーカーズ・パラダイス 楽煙堂 客のこだわりを顕在化させる |
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豊かな社会になるとともに、商品やサービスの選択肢が増える一方だ。 深い専門知識がなければ比較できないものも多い。 旅行、美容、保険、ファッションなどは、その代表だろう。 それにともなって、一種のコンシェルジュサービスが広がってきた。 たばこの分野でもコンシェルジュが登場した。 たばこコンシェルジュがいるのは、 東京・虎の門のたばこ関連商品の専門店「スモーカーズ・パラダイス 楽煙堂」。 経営しているのは、日本たばこ産業だ。 105平米の面積を有する広々とした店内には、古今東西の喫煙具、 それに喫煙シーンやタバコをモチーフにした ポストカード、ポスター、写真集など、 およそ1000点の商品がずらりと並んでいる。もちろんたばこも売っている。 店内のあちらこちらには喫煙のためのテーブルがあり、昼休みには、近くで働くサラリーマンやOLで一杯だ。 常連同士は顔なじみになるし、テーブルの上に置かれたたばこの試供品をきっかけに話がはずむこともある。 ここは一種のコミュニティの場にもなっているわけだ。 たばこコンシェルジュが待機しているのは中央のカウンター。 これからパイプを始めたい人に対しては、パイプの選び方、初心者向きの葉のタイプなどを教えるし、 たばこの歴史に興味があれば、店内のアンティーク製品やたばこの歴史解説をするといった具合だ。 また、ライターが故障しているかどうかのチェックも頼 めるし、壊れていれば修理もしてくれる。 実は、喫煙者のたばこに関するこだわりは、かなりのものだ。 火をつけるという一つの行為でも、マッチ派、100円ライター派、ガスライター派、オイルライター派などがいる。 その上に、デザインや色の好みがある。 コンシェルジュが待機している一種のたばこの文化空間をつくることで、 喫煙者のこだわりは、もっと深くなっていくに違いない。 ところで、大半の喫煙者は、自分のたばこに対するこだわりを、あまり意識していないのではないだろうか。 「スモーカーズ・パラダイス 楽煙堂」は、客のこ だわりを顕在化する役割も果たしている。 たばこと同様、コンシェルジュサービスが、新たな需要を掘り起こす可能性が期待できる分野は沢山あるはずだ。 (カデナクリエイト/竹内三保子) ◆社長の繁盛トレンドデータ◆ 『スモーカーズ・パラダイス 楽煙堂』 住所:東京都港区虎ノ門2-2-1JTビル1F 最寄り駅・地下鉄銀座線「虎ノ門」駅徒歩4分 TEL:03-5572-4950 http://www.jti.co.jp/JTI/tobacco/rakuen-do/index.html |
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