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第56回(こども時代の思い出に訴えかける「駄菓子屋ゲーム博物館」)

「社長の繁盛トレンド通信」

◆駄菓子屋ゲーム博物館◆ 

「子ども時代の思い出に訴えかける

 

「駄菓子屋ゲーム博物館」は清水稲荷の向いにある地域のコミュニティスペース「コン太村」内で
営業している。

常時30台以上のレトロなゲーム機が並ぶ館内。
平日は地元の子どもたちの交流の場となり、
休日は全国から訪れる家族連れのお客で賑わう。
   

ゲームはすべて修理されており、遊ぶことができる。
最後までクリア、もしくは当たりが出ると、
景品と交換してもらえる。

駄菓子屋らしさの演出もかねて、
館内の一角で駄菓子の販売も行っている。

   
 

 

「新幹線ゲーム」「国盗り合戦」「ジャンケンマン」……。
駄菓子屋の店先にあった10円玉で遊べるレトロなゲーム機を集めて展示し、
人気を集めているのが東京・板橋の『駄菓子屋ゲーム博物館』だ。

同館は板橋本町駅近くのイナリ通り商店街にある。
その中の地域コミュニティスペース「コン太村」内のメインブースとして2009年3月にオープンした。
15坪ほどのスペースに、30年以上前のレトロなゲーム機が30台ほどズラリと並び、
すべて実際に遊べるようになっている。

平日の来客は近所の子どもたちがほとんど。
もっとも、オープン時に新聞やネットのニュースに取り上げられたこともあって、
休日には全国各地から当時を懐かしむ大人たちや家族連れの客が集う。

「ここでは、いい大人たちが子どものように無邪気に遊んでいますよ」

と館主の岸昭仁さんは言う。
一回のプレイ料金もすべて当時のまま10円に設定、というこだわりようだ。

「ここに来る大人たちは、みな"思い出"を買いに来ている。
値段も当時のままのほうが、童心に返りやすいと思ったんです」

これらのゲーム機はすべて岸さんの個人的な所有物だ。
子どもの頃から集めていたが、本格的に集め始めたのは7、8年前から。
街中から駄菓子屋が消え、同時 にゲームが消えていく現実を知り、
『文化財として保存していこう』と収集活動を開始した。
現在、博物館に置いているもののほか、自宅にまだ20台ほどの ゲーム機を所有しているという。

その後、コレクションしたゲーム機をつかって「駄菓子屋ゲーム博物館」の企画を発案。
2005年に板橋区が主催した「第一回空き店舗活用コンテスト」に応募したところ、大賞を受賞した。
その縁で、同区のイナリ通り商店街が企画する地域コミュニティスペース内で
「駄菓子屋ゲーム博物館」がオープンする運びとなった。

子ども時代の思い出に訴えかけるコンテンツや空間作りは集客の強力な武器になる。
駄菓子屋ゲーム博物館は、それを改めて教えてくれる好例といえそうだ。
(カデナクリエイト/須貝俊)

◆社長の繁盛トレンドデータ◆
駄菓子屋ゲーム博物館
東京都板橋区宮本町17-8
営業時間:14:00~18:00(平日)
10:00~19:00(土日祝日)
定休日:火曜(祝日の場合は営業)
最寄り駅:都営三田線「板橋本町」駅より徒歩6分。清水稲荷向かい
http://dgm.hmc6.net/

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