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第68回
《社内運動会》が復活!?急増する”古くて新しいスポーツイベント”
~社員同士のリアルな交流・活動の場が企業力をアップする!~

次の売れ筋をつかむ術

 

 
一世代前は、学校だけではなく、企業や役所など職場でも、
チームワークの醸成や社員のリクリエーションのために、《社内運動会》を催していた。
 
また、商店街や町内会など、地域ごとでも、《運動会》が開催されていた。
 
ところが、昭和から平成になった頃から、年功序列・終身雇用による日本的経営の崩壊とともに、
《運動会》は急速に姿を消してしまった。
 
しかし、"失われた20年"を経て、近年、職場や地域に《運動会》が復活して来ている。

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特に、《社内運動会》は、ここ5年で4倍にまで急増している。

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なぜ、今、なつかしの《運動会》が復活を遂げているのか?
 
企業力アップや地域活性化に、"古くて新しいスポーツイベント"が活用され出しているのだ。
 
 
●高度成長期の遺物として廃止された《社内運動会》が復活!?
 
バブル崩壊、そして、リーマンショック後の景気後退によって、
あらゆる業界で多くの企業が経費削減を余儀なくされた。
 
そのため、実業団スポーツの廃部はもとより、歓送迎会から《社内運動会》に至るまで、
企業内行事は急速に縮小されて行った。
 
しかし、近年、急速に復活して来ている行事がある。それは、職場の《社内運動会》だ。

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一世代前はどこの会社でも《社内運動会》を催していた。
 
それが、1980年代に入った頃から、
 「日本企業はガラパゴス化しており、チームワークは優れているが、
  一人一人の個性や才能が伸ばせないため、創造性や国際性、組織の柔軟性に欠ける」
などと言われるようになった。
 
その結果、社員全員で参加する運動会や社員旅行は、
旧態依然とした悪弊の代表として忌み嫌われ、消えて行った。
 
それは、教育現場で、戦後の"詰め込み教育"の弊害が叫ばれ、
個性重視の"ゆとり教育"が取って代わったのと軌を一にする。
 
さらに1980年代後半からバブル経済に突入すると、
空前の好景気で新卒の確保が難しくなった。
 
超売り手市場の中、新入社員をせっかく採用しても、
少し気に入らないことがあると簡単に辞めてしまう状態だった。
 
戦後の日本経済の功罪の"罪"の部分ばかりがクローズアップされ、
従来型の縦社会を脱することこそが正義だと思われて行った。
 
まるで江戸時代の後、明治維新を迎え、日本の男性全員がチョンマゲを一気に切ったように、
社会に個人主義が広がる中、《社内運動会》は高度成長期の遺物として、どんどん廃止されて行った。
 
 
●年功序列・終身雇用の終焉とともに会社への帰属意識や忠誠心が低下
 
そして、バブルが崩壊し、1990年代に入ると、日本的経営は時代遅れの烙印を押され
、アメリカ式のグローバルスタンダードに準じた経営が是とされた。
 
企業は社員のものではなく株主のものであり、
チームワークよりも一人一人の労働生産性が求められるようになった。
 
経費削減のため、正社員を減らし、派遣社員やパートやアルバイトが増加した。
 
低成長下で定期昇給が難しくなり、転職が当たり前となって、退職金制度を廃止する会社が広がった。
 
「A rolling stone gathers no moss」(転がる石にコケは付かない)という諺は、
元々、イギリスでは、「転がってばかりいては、いつまでもコケも付かない」という意味だった。
 
しかし、アメリカでは、まったく逆に、
「常に転がっていないと、コケが生えて古びてしまう」という意味でとらえられた。
 
日本でも、ヨーロッパ的な前者の考え方から、アメリカ的な後者の考え方へと、
急速に価値観が変容して行った。
 
雇用の流動性を高めようという風潮が高まり、労働に対する意識が変化して行った。
 
終身雇用から、転職・非正規雇用が当たり前の社会へと変わって行ったのだ。
 
社員の会社に対する帰属意識や忠誠心は低下し、戦後の日本的経営の成功モデルの根幹を成した、
年功序列・終身雇用は静かに息を引き取った。
 
 
●社内活性化のための"周回遅れのファーストランナー"
 
しかし、サブプライム問題、リーマンショック以降のアメリカ発の経済危機のあと、
再び価値観が徐々に変化を見せ始めている。
 
"ゆとり教育"の弊害が問題視され廃止されたのと時を同じくして、
日本的経営の良さ、戦後の日本社会の功罪の"功"の部分が見直されてきたのだ。
 
昔も今も、日本の労働者は、組織内においてあまり自己主張をせず、
相対的に対面のコミュニケーション力が高くない人も少なくない。
 
さらに、30代以下の世代の多くは、核家族の夫婦共働きやシングルマザーに育てられた一人っ子で、
家庭内のコミュニケーションが少ない環境で育った場合が多い。
 
学校でも、一部の体育会系のクラブに属した経験のある人などを除いて、
同級生との横関係の付き合いがほとんどで、
年長者や年少者との年齢や立場が異なる縦関係のコミュニケーションの経験が薄い。
 
だから、なおさら腹を割って話せるようになるまで、同じ時間と空間の共有が必要になる。
 
その上、会社も少し規模が大きくなると縦割りの弊害で他部門とのつながりが希薄になり、
同じ社内で名刺交換をしなければならなくなる。
 
また、このところ、社員による情報漏洩が社会問題化している。
大手企業でも顧客情報を名簿業者に売る事件やインサイダー取引などの不祥事が頻発している。
 
日本は経済犯罪の量刑が比較的軽いこともあり、そうした事件は守秘義務契約だけでは防ぎようもない。
 
やはり、結局は社員の意識を改善し、社員同士がお互いの変化に気付くよう
心掛けるより他に方法はない。
 
時代が一巡して、社内のチームワーク、社員の会社に対する帰属意識や忠誠心を醸成することの重要性が
再び見直されてきたのだ。
 
そのための有効な手段として《社内運動会》が急浮上してきたのである。
 
職場における昔ながらのスポーツイベントが、
社内活性化のための"周回遅れのファーストランナー"となったのだ。
 
 
●社内であって社内でない場
 
《社内運動会》の良さは、社内の行事でありながら、社内のヒエラルキーとは異なる場であることだ。
 
ゴルフでは上司に勝つのは気がひけるし、社員旅行や飲み会でも「今日は無礼講だ」などと言われても
実際はそうはいかない。
 
でも、運動会の種目の多くは、玉入れや綱引き、リレーといったチーム対抗であり、
肩書や力関係を意識せずに参加できる。

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からだを動かすことによって気分転換になり、リフレッシュ効果が得られることはもちろん、
チームワーク作りに最適であることは言うまでもない。
 
また、仕事とは評価尺度がまったく異なるので、落ち込んでいた社員が自信を持つきっかけにもなり得る。
 
 
●運動会を企画・運営してくれる頼りになるイベント専門会社
 
しかし、今や企業がすべて社員だけで運動会を開催するのは相当に難しい。
 
一昔前は企業ごとに運動会の道具もそろっていたし、ノウハウも代々受け継がれていたが、
もはやまったく残っていない会社がほとんどだ。
 
会場の手配や設営、道具の調達など手間も時間も費用もバカにならない。また、小規模の会社の場合、
1社だけでは催せない。
 
そんな時、頼りになるのが、運動会を企画・運営してくれるイベント専門会社である。
種目の選定などの企画立案から、会場の手配や設営、道具の調達まで、すべてを取り仕切ってくれる。
 
その代表格が、ジャスダック市場上場の、
イベント業界のリーディングカンパニーである株式会社セレスポ(稲葉利彦社長)だ。
 
創業者の三木征一郎氏が日体大卒ということもあり、創業時の1977年から、
企業や地域における運動会のサポートを請け負ってきた。
 
昨今の運動会に対する注目の高まりを受けて、運動会のポータルサイト「運動会ドットコム」を
開設したところ、連日のように問い合わせが来ているという。

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同社では、運動会で参加者がケガをしたり、動けないほどの筋肉痛になったりしないよう、
準備体操や整理体操もしっかり行ない、
年齢に応じたプログラムを組み、各種保険にも対応してくれるから安心だ。
 
それに、スポーツがあまり得意でない人も楽しめる「玉入れさせない競争」や
「鉄人ツライアスロン」といったユニークなスペシャル競技もそろっており、
家族も楽しめる子ども用アトラクションや模擬店も充実している点が人気の秘密だ。

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また、1社だけで運動会を開くには小さ過ぎる会社でも、
参加企業を集めて対抗戦のトーナメントを組んでくれたりもする。
 
予算はケースバイケースで対応してくれる。

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基本的な準備だけの「コスト重視プラン」は80万円から、
会場確保以外すべての企画・運営を任せられる「ベーシックプラン」は150万円から、
すべてお任せの「完全パックプラン」は400万円から依頼できる。
 
運動会の終了後、BBQパーティで打ち上げを行うプランなどが人気を呼んでいる。

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●イベント業界20年・運動会の達人が率いるイベント制作会社
 
「主催者と同じ気持ち、目線でサポートしてくれる」と好評を博しているのが、《社内運動会》をメインに企業や労組が行う福利厚生イベント(社内イベント)に特化したイベント制作会社だ。
斯界のプロとして知られているのが、バウンスクリエイティブ(本社:大阪府吹田市)である。特に関西地域においては、企業から全幅の信頼を得ている。
 
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本ブロクで使用させていただいている選手宣誓をはじめとする写真も同社の制作した《社内運動会》の模様もある。
 
同社を率いる丸山和幸氏は、自他共に認める運動会のプロだ。
 
大学卒業後、スポーツ用品販売のエスエスケイに入社し、イベント事業の部署に配属された。
 
特に《社内運動会》に特化して営業を行ない、年間40件を超える運動会の運営に携わった。
 
そして、「運動会を通じてもっとたくさんの人たちを笑顔にしたい!」という想いから、2013年に、バウンスクリエイティブを設立した。
 
イベント業界20年の運動会の達人・丸山氏は、「運動会はキッカケ作りだ」と説く。
 
たしかに、主催者が《社内運動会》を行う目的は、社内のコミュニケーション促進や一体感の醸成、健康増進などが主だが、一度、運動会を実施しただけで、それらを成し遂げることはできない。
 
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バウンスクリエイティブでは、運動会を通じて、「楽しく競技をする」「作戦立ててみんなで力を合わせる」「みんなが笑顔になる」「体を動かす気持ちよさに気付く」といったことを体感する中で、主催者のイベントを行う目的を醸成するキッカケを作るのだ。
 
特に同社は、「関西運動会屋」として、大阪を中心に、京都、神戸、奈良、和歌山はじめ関西において、年間100件を超える《社内運動会》の企画、運営を受託している。
 
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「チーム対抗リレー」「チーム対抗綱引き」といった定番競技のみならず、4チーム同時に綱を引く「十字綱引き」、「ムカデ競走」と「大玉転がし」を組み合わせた「ムカデでころころリレー」といった応用競技や変わり種競技など、参加者の人数や特性に合わせて、より笑顔になれる運動会、思い出に残る運動会を企画することができる。
 
 
 
●国内外で地域貢献・イメージアップに大活躍
 
運動会は企業の周辺住民に対する一つの地域貢献サービスにもなり得る。
 
工場の敷地や遊休地を活用して、住民も参加できる運動会を催せば、
その企業に対する親近感が増すに違いない。
 
また、海外では学校で体育の授業はあっても運動会自体が存在しない国がほとんどだ。
 
そのため、中国をはじめアジアなど世界各国に進出している企業が、
工場労働者のチームワークと士気を高め、
地域住民へのイメージアップのために開催するのも大きな効果が望める。
 
そして、運動会は企業のみならず商店街や町内会の活性化にも大いに役立つ。
 
店主が代替わりし、店舗と住まいが別になり、チェーン店が増え、
人間関係が希薄になっていた商店街や地域コミュニティが、
運動会をきっかけに、お互い気心が知れ、一丸となって地域の盛り上げに邁進できるようになるのだ。
 
 
●《運動会》とは"運"を良い方に"動かす会"
 
昨今は、社内でも「メールしとくから」と言うように、
電子メール中心のコミュニケーションが主となり、人間関係はますます希薄になっている。
 
社内外でのストレスがたまって、社員やスタッフのモチベーションが下がっている職場も少なくない。
 
いつの世も"企業は人なり"。
変化の激しい、厳しい競争の時代は、社内が心を一つにしなければ生き残れない。
 
《運動会》とは、まさに"運"を良い方に"動かす会"である。
 
社員やスタッフが一緒に運動すれば運も動いてくるに違いない。
企業力のアップや地域の活性化に運動会を活用しよう!
 
フレー、フレー、ニッポンの企業\(^o^)/

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