menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第54話 「本年利益が出る企業は、 特別損を出し節税を考えよ」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

 2010年の暮もせまって参りました。
 
 1年間の業績に対していろいろと頭の中に課題が駆け巡っている事と思います。
 
 本年は、中小企業の経営者にとっては決して悪い年ではなかったのではないでしょうか?
 
 2009年がリーマンショックを引きずり、倒産の淵に立った企業が多かったのですが、本年はエコポイント等の景気刺激策の影響から自動車、家電等に関係する企業はかなり収益が改善されたのではないでしょうか?
 
 来年3月期決算を迎える企業においては、どうか、この12月、1日の期中に節税対策を練ってください。
 
 まず、投資有価証券の売却による損出しを考えてください。来年、株価が上がるなどと私には考えられません。
 
 親会社、得意先の持株会の株式であろうと、子会社や個人に持っていただくか、クロス売買を行ってでも特別損出しを行い、税前利益高を減じてください。
 
 何も有価証券だけではありません。不採算部門の閉鎖、不採算店舗、事業所の撤退、人員整理による退職金支払い、積年のウミ、アカ、サビをどうか、落として下さい。
 
 営業利益、経常利益高が黒字であれば特別損を多く出すこと、税前利益が赤字になっても金融機関の企業信用力には何も揺らぐことはありません。
 
 経常利益高分は、丸々キャッツシュフローとして残り、前年が黒字であれば予定納税・前年納税金額も返ってくるのですから・・・そして、キャッシュフローで現預金が多くなれば長短借入金を減じてください。
 
 銀行から「返済されたら困ります」と頼まれても厳として返済してください。借入金を減じることは、来る2011年のとんでもない経済悪条件下に生き残る方策案なのですから・・・
 

 「来年の2011年」 と掛けて
 
 「午後9時20分の東京駅」 とときます
 
 整いました!!!
 
 「望(のぞみ)はもう行ってしまったが 光(ひかり)はあります」
 
 どうか、良いお年をお迎えください。

 

第53話 「銀行支払い金利率はどうしたら下がるのか?」前のページ

第55話 「今年は借金を返して、金利を下げよう」次のページ

関連セミナー・商品

  1. 「第37期 後継社長塾」

    セミナー

    「第37期 後継社長塾」

  2. 社長の財務戦略

    社長の財務戦略

  3. 井上和弘『経営革新全集』10巻完結記念講演会 収録

    音声・映像

    井上和弘『経営革新全集』10巻完結記念講演会 収録

関連記事

  1. 第211回 自己資本比率を上げるため持ち合い株式を整理せよ!

  2. 第183話 ボタンを掛け違えたM&A

  3. 第4話  「海外から加工度を上げ輸入し人件費を下げよ」

最新の経営コラム

  1. 第24回 営業マンに頼ることなく、売上高を確保できている

  2. Vol. 1 ニューヨークのビジネス界におけるトレンド:DEIとブランディングの重要性

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年5月1日号) 

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    第198回 「営業マン」とは、人のことだけを指す言葉ではない
  2. 人事・労務

    第118話 今年の学卒者の採用初任給はいくらでしょうか
  3. コミュニケーション

    第58回 コロナ禍の年賀状に添えたいひと言
  4. マネジメント

    第50回 特別対談:アースホールディングス取締役 山下誠司氏(第2回/全3回)
  5. 仕事術

    第93回「高画質」で「インスタ映え」
keyboard_arrow_up