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第44話 投資と投機は異なる

強い会社を築く ビジネス・クリニック

投 資と投機は異なる
 
 70歳を越えた老経営者、他の取締役に何の相談もなく、銀行からの甘い言葉に乗り、為替金融デリバテイブ商品に2億円も手を出してしまっ た。
 
 最近の1ドル88円の円高でかなりの損失を出し、まして全額銀行からの借入であり、おまけにデリバテイブ商品は20年間解約もできない商品と のことである。
 
 今になっても「俺は知らなかった、退職した経理部長にだまされた、銀行にだまされた!」と責任を他に押し付ける有様です。
 
 他にもトラブルが発覚しており社内はヤンヤワンサのあり様になり、私が調整役をおおせつかって出て行きました。
●コンサルタント
「ひどくまいマイナスが発生していますが・・・どうお考えでしょうか・・・」
◇老経営者  
「先生! 経営判断にはリスクというものが常につきまとっていますよね!」
●コンサルタント
「そうですね・・・リスクの付かない経営判断ってのはありません! 常にリスクを感じ、その上で右か左かの判断をしなくてはなりませ ん」
◇老経営者 
「そうでしょう!私もこの投資判断はそれなりに考えて判断したのです。そのリスクがマイナスに表れてしまったからといって私をナジッテみたって 仕方ないでしょう・・」
●コンサルタント
「しかし、なぜNO.2の専務やNO,3の常務に相談しないのですか・・・・」
◇老経営者
「あいつらに言っても反対するだけですもの・・・」
●コンサルタント
「なるほど! しかし、経営者は自社の成長体質強化のために投資するのであって、このデリバテイブ商品はわが社の業種、業態、本業と何の関係も ない投資ですね。銀行から借金をしての投機、バクチをしただけではありませんか!」
◇老経営者 
「・・・・・・・・」
 
 時代の変化に即応していくことが経営者の仕事であります。自社の存立存在価値を高めるために、常に古いビジネスモデルを再構築し、革新し「た たむ・削る・変える」をしなければならないのです。
 
 新しいことに挑戦すれば常にリスクを伴います。その失敗、リスクを怖がって古い事業、成功モデルを墨守する方が最大のリスクに今やなるという ことを感じなくてはなりません!
 
 常に失敗するかもしれないリスクを背中に感じて緊張して本業をより「磨く」ために銀行より借金をして投資していくのです。
 
 金融商品に投資して、寝ていて「儲けたろう・・・!」というリスクを取ることではなく汗を流して本業でリスクを取ることである。
 
 金融商品は現金が余って余って仕方がなく、金融機関から一銭の借金もない方がおやりになるべきものであります。
 
 銀行が金を貸してくれて、すぐには使い道がないので、銀行の言われるままにリスク商品に手を出す事、これが成功したとしても果たして正しいこ とでしょうか・・・・・

 

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