経営者は、具体的にどんな手を打っていけばよいでしょうか?
顧客が減り続ける時代に、売り上げを維持し、さらに増やしていくには、一人ひとりのユーザーにもっと高い商品を買ってもらう、あるいは、もっと何度も使ってもらう、というような対策が必要です。
いいかえれば、いっそう付加価値の高い商品やサービス、今まで気づかれていないが絶対に求められている商品やサービスを創造することです。
その方法として、12ぐらいの戦略が挙げられると思っています。
まず現在の経営資源だけでもかなりの対応ができます。ハイテクを応用すればもっと新しい商品開発が可能になります。
そして長期的な収益事業を考える経営者にとって最も大事なことは、「今年、来年、何が流行る?」という短期的なトレンドを追うのではなく、長期的な人口増減の流れのなかで、社会や文化や生活様式や人間の願望がどう変化するかを知ったうえで、次のビジネスを考える、という行動です。
こうしたビジネスの視点や発想のヒントを、全部説明するわけにはいきませんから、関心のある方は、私の書いた『人口減少逆張りビジネス』という本を読んでください。この本にはおよそ450事例ぐらいが書いてあります。
いずれにしても、人口が増加から減少へと転換しているいまは、空前のビジネスチャンスといっても過言ではありません。経営者であれば、この好機を見逃してはなりません。
新たな潮流をいち早く掴み、人口減少社会へワクワクしながら対応しようではありませんか。