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社員教育・営業

第28話 「人の成長5つの段階」と「4つの教育法」

東川鷹年の「中小企業の人育て」

厳しい経営環境において「人材育成が大事!」という声をよく聞くようになったが、そもそも“育成”という言葉の意味を、正しく理解しておらず、実践が出来ていない管理職が多い事に驚く。
 
『育』とは、教育であり、『成』とは、成長である。
 
すなわち、「社員の“成長”という変化を促す結果を出すために、“教え”“育む”という行動を取る事」である。
 
もちろん、企業という営利組織である以上、その組織の一員として、成果を得る事につながる“成長”でなければならない。
 
全社員の幸福を実現するために発展すべき企業において、より多くの成果を得るために、全社員が毎年確実に“成長”するという結果を出し続ける必要がある。
 
まず、全社員が『人の“成長”には5段階ある』事を、充分に理解しておくべきである。
 
それぞれの成長の段階を簡単に表すと、一つ一つの仕事について、
 
第1段階 知らない → 知っている
(目的や意味、そしてやり方を理解していない)
 
第2段階 知っている → 理解している
(目的と意味とやり方を解っている)
 
第3段階 理解している → だいたい出来る
(出来る時もあれば、出来ない時もある)
 
第4段階 だいたい出来る → 完全に出来る
(任せて安心と言える)
 
第5段階 完全に出来る → 人に教え、人を育てられる
(これで始めて“プロ”と言える)
 
市場や経済などのせいにして、第3段階で成長が止まっている社員や、第4段階で一人前と勘違いしている社員がいる組織は必ず停滞する。
 

第5段階の“人の成長を促すための教育が出来る人”が、その組織の発展にとって欠かせない本来のプロのビジネスマンである。いかに、このプロのビジネスマンを育てられるかで、企業の発展は決まると言っても過言ではない。

 
そして、上記の各段階毎の“成長”を促すための教育として、大きく分けて『4つの教育手法』がある。
 
こちらも簡単にだけ述べておくが、
 
1、ティーチング・・・・目的と意味とやり方を順序立てて教える。
 
2、トレーニング・・・・訓練する場や機会を与える。
 
3、カウンセリング・・・悩みを聞いてあげる。
 
4、コーチング・・本人の意見・考えを聴き出し、自主性を引き出す。
 
特に、1、ティーチングにおいて、仕事の“目的”と“意味”を正しく教えずに、理解を促しておらず、“やり方”だけを教えているのでは、社員は応用が効かず停滞してしまう。
 
各成長段階に応じて、この『4つの教育手法』を適宜用いる事だ。
 
そこで、管理職は、育てるべき社員の“現状”の理解度合いや出来具合を『知って』、一段階上の成長として、出来るようになるべきレベルを『つかんで』その成長レベルに到達するための教育を行い、相手を『動かす』事が出来るようになる事だ。
 
この、人材育成の要である『知って』『つかんで』『動かす』ためのノウハウとして、自創経営には、チャレンジシート、ランクUPノートというツールや成長対話”というテクニックがある。
 
あくまでも、取って付けたような教育ではなく、現場に根付いた目標管理や評価、処遇など、すべての仕組みが、『人材育成のため』である事を外してはならない。
 

先代社長からのお言葉で、《教育とはフロに入るようなもの》と、よく言われた事を思い出す。
 
「教育を施した時や、受けた時はすっきりとするが、またすぐに垢が溜まったようにマンネリ化して成長が止まってしまう。それではお客様に喜んでもらい続ける事は無理や。風呂には常に入り続けなあかんように、教育が常に現場で行われているような状態にせよ!」
 
との指示を受け、出来上がった仕組みが自創経営である。
 
人が育つ“仕組み”である自創経営は、時間と手間がかかる。しかも、毎日コツコツと続ける必要がある。しかし、それを惜しんで企業の発展はあり得ない。
 
嬉しい事に、本気で取り組んでいる企業はどんな業種であれ着実に発展している。

 

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