今回のワンポイント講座(4分8秒)
今回のキーワード「銀行振込手数料の引き下げ」
2021年10月に、各市中銀行における振込手数料の引き下げが行われました。銀行は、振込み1件の処理に対して、振込みシステムを管理する全国銀行協会へシステム利用料を支払うことになっています。
銀行が支払うシステム利用料が値下げとなり、その値下げを転化させる形で、銀行顧客が利用する振込手数料も、2021年10月1日を起点に、値下されたのです。
しかし、銀行が値下げの恩恵を受けたほど、顧客への値下げ転化はされておらず、結局、システム利用料を払っている銀行が、もっとも恩恵を受けた形になっているのです。
特に、システム利用料における3万円の壁は廃止され、振込み額に関わらず、システム利用料は一律62円となりました。一方、銀行が顧客から受け取る振込手数料には、今も3万円の壁が残ったままで、銀行にとってはおいしい稼ぎどころとなっているのです。