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教養

第74回『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
(著:アンソニー・マクカーテン、翻訳:染田屋茂、井上大剛)

眼と耳で楽しむ読書術

3月5日に発表された『第90回アカデミー賞』で、
日本の辻一弘氏がメイク・ヘアスタイリング賞を受賞したのは、
記憶に新しいところです。
 
この辻氏の偉業によって、現代の日本で、
思いがけない形で、"ある人物"にスポットライトが当たっています。
 
その人の名は、ウィンストン・チャーチル。
 
元イギリス首相で、世界の歴史に名を残す、20世紀を代表する偉人の一人。
 
その指導力は、企業経営者の間でも評価が高く、
あのスティーブ・ジョブズや、ジャック・ウェルチらを抑えて
「世界のCEOが選ぶ、最も尊敬するリーダー」の第一位に選ばれているほど!
(プライスウォーターハウスクーパース調べ、2013年)
 
しかし、まだ死後50年ほどであるにも関わらず、
日本でのチャーチルの知名度は、残念ながら、かなり低いと思われます。
関連のビジネス書も少ないですし、
経営者の間でも、注目の存在とはお世辞にも言えません。
 
今回、辻氏のアカデミー賞受賞によって、
映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』に
注目が集まるのと同時に、チャーチルというリーダーにも目が向くキッカケに
なるのは、実にいいことだと感じています。
 
ということで、今回紹介するのは、
映画の原作となった歴史ノンフィクション、
 
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』

74-1.jpg
 
です。
 
 
本書は、第2次世界大戦の初期、
チャーチルが首相に就任する前の1940年5月7日に始まり、
リーダーとしてのその名を天下に知らしめた5月29日までの激動の日々を、
1日1日追っていく形で描かれています。
 
当時、ナチス・ドイツが欧州を蹂躙。
連合国のフランスが陥落寸前まで追い詰められ、
イギリスに火の粉がふりかかるのも時間の問題。
求心力が失墜したチェンバレンに代わって、
急遽、首相に任命されたのがチャーチルでした。
 
本書の魅力は、チャーチルの偉人伝ではなく、
一人の人間として、より実態に近い姿を描こうとした点にあります。
 
外に目を向けても、政権内に目を向けても、逆風しかない
まさに四面楚歌としか言いようのない状況。
そして、自分自身に対する不安と疑念…。
 
そんな中、一体何が彼を支え、勝利へと導いたのか?
なぜチャーチルが世界の企業経営者たちに、今もなお尊敬されているのか?
 
経営者、リーダーにとって、学ぶべきものが
たくさん詰まっています。
 
肩書としてのリーダーが、真のリーダーになった
勇気の物語、さっそく読んでみてください。
 
合わせて、映画もぜひ!
(3月30日より全国公開)
 
個人的な感想としては、
映画を先に見てから、本書を読んだ方が
より深く読み込めるように思います。
 
「リーダーの読書術」、並びに「リーダーの映画術」としても
強く推奨したい一作です。
 
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
『ラスト・コンサート1988 モーツァルト&ブラームス』
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (演奏)

74-2.jpg
 
です。
 
 
 
巨匠カラヤン、最後の来日公演が収録された名盤。
強いリーダーシップの持ち主としても知られるカラヤン渾身の名演と、
チャーチルとの"リーダー競演"を、ぜひお楽しみください。
 
では、また次回。
 


 
 
 

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