「AIはビックデータで決断し、人間は勘で決断する」
AIは答えがあることに答えを出すのが大得意。
逆にいえば、「答えがない問いに答えを出す」のが人間らしい仕事。
どの学校に進学した方が、自分の得意が伸ばせるか? 入学してみないと分からない。
どの会社に就職した方が、自分の得意が活かせるか? 入社してみないと分からない。
どの人と結婚した方が、幸せな家庭が築けるか? 結婚してみないと分からない。
これらは最終的には「勘」で決めざるを得ない。 では「勘」が当たるにはどうすればいいか?
日々、自らの「意思決定」の場面で逃げないで決める。
その結果が「良かった」か「悪かった」かも「意思決定」し、次に同じ場面があったらどう「意志決定」するかを決めておく。
ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、私たちは1日に最大で3万5,000回の決断を下しているそうだ。
コーネル大学のジェフェリー・ソバル教授らの調査によると、食べるものや食べる場所といった食事関係だけでも、人は1日に2,267回の決断をしているそうだ。
昨夜、友人たちとあるレストランを利用した。
「食後、何を飲まれますか?」と聞かれ、見事に6人がそれぞれ別のドリンクを注文した。
皆さん、しっかり自己実現の道を歩んで来られた方々だ。
それは、こういうささやかな場面でも出る。
「同じでいいです」はない。
仮にあったとしても、自分の中では明らかに判断基準があっての「同じでいいです」だ。
日常の「意思決定」場面で逃げない。
「意思決定」し、検証し、次の同じ場面での「意志決定」を決める。
この無数の訓練が「勘」を磨き、大きな事柄を決めるときに威力を発揮する。
決められたことをこなすことが優秀であったとしても、リーダーとして優秀とは限らない。
リーダーとは、日々、答えのない問いに答えを出さないといけないからだ。