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マネジメント

臥龍の業績アップ通信(2023年11月22日号)

朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳

「日本人は、答えをせっかちに教え過ぎる」

昨日は、秋田のメーカーで「OJT(現場指導力)向上研修」を行った。

何を基準にOJTをするのか?

それは自分達の「価値観=北極星=理念」だ。

例えで、以下のような事例を紹介した。

レストランで、スタッフが食器を下げにいった。

子ども達もいたせいか、テーブルにジュースがこぼれ、イスに落ち、更に床にも落ちていた。

どこから拭くか?

 A. テーブル
 B. イス
 C. 床

挙手していただくと当然、Aのテーブル。

理由は、重力があるから、上から拭かないと下に落ちる可能性があるからだ。

あるレストランに勤務を始めたアルバイトスタッフ、当然のように、テーブル、イス、床と拭いていた。

すると通りかかった上司、「〇〇さん、それ手順が違うと思うよ」。

「どこがですか?」

「うちの理念に照らして考えてみて、分かる?」

「いえ、分かりません」

「じゃ、お昼のシフト上がりに聞かせてね」

そして、お昼のシフト上がりに問いかける。

「分かった?」

「いやー、やっぱり分かりません」

「じゃ、明日の朝礼で聞かせてね」

次の日の朝礼で問いかける。

「分かった?」

「はい。床から先に拭きます」

「理由は?」

「うちの行動基準は、1に安全、2に礼儀正しく、3に全てはショー、4に効率的にです。テーブルから拭くのは効率的ですが、ゲストが足を滑らせるリスクから考えたら、一刻も早く床から拭かないといけません」

上司、大きく手を広げ、驚愕の表情で称えます!

「〇〇さん、凄~~~い!あなたほど、理念を深く理解している人はいない。あなたはミスター・ディズニーだ!皆さん、彼に大きな拍手を!!」

日本人は、答えをせっかちに教え過ぎる。

「聞いた答えはすぐに忘れる。あがいて掴んだ答えは、生涯手放さない」(臥龍)

「OJTとは、自ら考える力を引き出すこと」(臥龍)

昨日のメーカーで、「皆さん、答えを教えてないですか?」と聞くと、多くのリーダーが苦笑い。

秋田より愛を込めて。臥龍

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