menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

税務・会計

第25回 利益が出る仕組みを全社員が理解する

新・会計経営と実学

経営会議を先月から本格的にスタートさせていますが、製造部門のリーダーから、
「今ひとつ採算表の項目が理解できないし、どうすれば利益が出るのかがよくわからない」
という声が出てきました。

この会議を通して全員参加経営を目指しているわが社にとって、これではいけない。
みんなに利益が出る仕組みを知ってもらわなければならないと思いました。

どのように説明すればよいでしょうか?


これは、ある製造業を営む社長から投げられ質問です。
その昔、「入るを増やし、出るを減らせば必然的に利益は出る」とおっしゃった経営者がいました。

言うまでもなく、利益は売上から経費を差し引いたものです。
売上を大きくし経費を小さくすれば、利益は後から付いてくるのです。


下表の縦の欄を上から見て下さい。

tam25.jpg

「売上」から「材料費」「外注費」や「その他経費」を差し引いた差額が「差引収益」です。

これは「人件費」を差し引く前の利益ですから、
この「差引収益」を見ると、自分たちの喰いぶちが稼げているかどうかがわかります。

一番下の「時間当りの利益」はこの利益を時間で除して計算していますので、
効率よく働いているかどうかを見ることができます。

さらに「差引収益」から「人件費」を引くと「本当の利益」になりますが、ここでは在庫を加味しておらず、
買ったものやサービスを受けたものはすべてその月の経費として計算しています。

ですから「本当の利益」はざっくりと言いますと「キャッシュフローに近い利益」と言うことができるのです。


表のしくみは以上ですが、次に具体的な例を上げて、
「本当の利益」と「時間当りの利益」がどうなるかを見ていきましょう。

アクション①
 ・・・材料を必要な分だけ買うことにより5万円の在庫がなくなり、
    本当の利益は2万円のマイナスからプラス3万円になります。
アクション②
 ・・・仕損じを1万円減らすことにより、本当の利益は4万円に増えることになります。
アクション③
 ・・・外注先に出していた仕事を内製化することにより、本当の利益が5万5,000円になります。
アクション④
 ・・・作業効率を上げて他部門へ応援に行き、時間当り利益が、当初の1,500円から、
    6,875円に飛躍的に上がることになります。


この例を見て、まず自分たちの行動をイメージしてもらうことが必要です。
その上で売上を最大にし、経費を最小にできるアクションプランを考えてもらいます。

その行動を起こすことによって、「本当の利益」や「時間当り利益」がどのようになるのか、
自ら計算していただき、利益が出るしくみを体で覚えていただきたいと思います。


第24回 第1回経営会議の進め方前のページ

第26回 第2回経営会議の進め方次のページ

関連記事

  1. 第15回 社員が意見を出し合い納得した採算表をつくる

  2. 第30回 第4回経営会議の進め方

  3. 第36回 経営計画発表会で決意表明する

最新の経営コラム

  1. 《特別対談》「すしざんまい」喜代村 社長  木村清×日本経営合理化協会 牟田學

  2. 「会社の健康を守り生産性を上げる法」/精神科医・作家 樺沢紫苑氏

  3. 第69回 奥津温泉(岡山県) 殿様が独り占めした足元湧出泉

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 経済・株式・資産

    第93話 米中首脳会談の舞台裏(下)
  2. マネジメント

    第47回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:キッコーマン
  3. 税務・会計

    第62号 BS「格言」 其の十三
  4. マネジメント

    第21回 『君子豹変』のすすめ
  5. マネジメント

    故事成語に学ぶ(32) 日暮れて道遠し
keyboard_arrow_up