「自分のベストパートナーのイメージを明確に持つ」
私見ではあるが、進学、就職以上に、結婚の選択は重要だと思う。
あなたの人生設計が明確であれば、自分のベストパートナーのイメージ(条件・KPI)も明確に持つべきだ。
特に、多くの従業員とその家族の幸せを背負う経営後継者の場合は、一段と重要だ。
後継者に伝授する「帝王学」の一部に、配偶者選びも入れておかないと、ときどき悲劇が起こる。
神戸のある経営者から、臥龍にこういう依頼が来たことがある。
「奥さまのお父様は、毎日、18時に帰宅し、しかも食卓で“経営者はひどい”をよく呟く人だった。そこで、“あなたは何故、帰りが遅いの?経営者同士で、いつも遊んでいるんでしょ?”と段々、仲が険悪になってきた。なんとかして欲しい」
そこでリゾート地で開催の臥龍の研修会に、「奥さまも骨休めで来てください。研修会は別に出なくていいので」とお誘いした。
でも気になるのか、時々、覗きに来られ、最終日に泣きながらこういうスピーチをされた。
「結婚から5年、あなたに悪いことをしてきた。経営者の仕事の大変さがよく分かりました。少なくとも臥龍さんの研修会参加は、全然構いません」
ある会社では、役員に抜擢したい人がいた場合は、奥様も含めた三者面談を行い、従業員から役員になるということはどういうことかを、ご理解していただいている。
フィーリングは大事だが、フィーリングだけで結婚し、後から価値観が出てきて、それが合わないと苦しい。
臥龍が経営コンサルタントの後進育成を始め、今約50名いらっしゃる。
皆さまが口を揃えて、「自営業、中でも経営コンサルタントのパートナーとして、臥龍先生の奥様以上の方はいません」と言ってくれる。
それは、将来、経営コンサルタントとしての自営業を目指していた臥龍は、奥様の条件を明確に持っていたからだ。
1. 明るく陽気で楽観的~日本一を目指して挑戦する中で、絶対に苦難も来る。
2. お父様の職業は経営者がベター~小さいころから見てきていることが基準になる。
3. 自分よりも優秀~自分は高卒だが、臆することなく抜群に優秀な人に「我が志・使命感」を語って共感していただく。
この三条件をバッチリ持っている方が、25歳のとき、臥龍の目の前に現れ、猛アタックの末、27歳でパートナーとなった。
「理念型採用」の場合、自社で同志になって欲しい人財イメージは明確だ。
自分のパートナー選びも同様だ。
東京より愛を込めて。臥龍