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第42話 成長課題 管理職の部下育成術(42)

“出来る”管理職の条件

あなたの会社の管理職は「雑談で部下を育成する」ことが出来ていますか?
 
業績・成果を上げ続ける“強い会社”を創るためには社員一人ひとりを『自ら考え行動し“より良い結果を出す”ことが出来る人』すなわち『自創の人(部門経営者)』に成長させ続ける必要があります。
 
『自創の人(部門経営者)』とは「人の意見(真意)を引き出すことが出来る人」でもあります。
 
ITの発展により莫大な情報量を検索、入手することが誰にでも可能となりました。
 
しかしそこにある情報は生の声ではありません。
 
生の声とは、人の感情を含めた真意の言葉です。
 
仕事に限らず、人生は人と人との関わり合いで成り立っています。
 
より良い人間関係を成り立たせる基本は顔を見合わせて言葉を交わすことによってお互いを理解し合うことです。
 
最近では、若者に限らず人の真意を汲み取る技術が低下している社会人が多いと感じるのは私だけではないと思います。
 
その要因としてIT、SNSの発展のみならず業務効率化や時短、生産性向上の名目のもと社内で社員同士が関わり合いを持つ時間が極端に少なくなっているからではないでしょうか。
 
人を育成する責任のある管理職は部下が人と関わり合う機会を設け雑談するようはたらきかけることも重要な仕事です。
 
「雑談が人を育てる」
 
雑談の効果を簡単に挙げると
 
・人の話に関心を持ち、人の意見を引き出すことが出来る(聞き上手になる)
・人の意見を聞くことによって新たな知識を得る
・自分と違う価値観を持つ人に対する理解が深まる
・雑談をするネタを探すために日常での観察力が高まる
・自分が見聞きしたことを言葉にすることで頭の中が整理出来る
・他部署の業務を理解することが出来る
・部署間などでの協力関係が生まれる
・職場が活気づく
 
などがあります。
 
余計なことに関心を持とうとせず特定(同世代など)の、しかも少数の人と関っているばかりでは社員は気づきを得にくく成長は見込みにくいのです。
 
自創経営における人財育成のための目標管理の仕組みではチャレンジシートとランクUPノートを活用し社員一人ひとりが自らの成長につながる気づきが得られる仕組みとして管理職と部下が成長対話を行い、行動変革を促す仕組みになっています。
 
社員一人ひとりが年間目標必達のために月間、週間、そして日時の行動計画へと順次ブレークダウンしていく過程において管理職は、目標を達成するための気づきを部下に持たせることが出来るようになることが重要です。
 
目標を達成するために、誰と雑談をすれば学べるのかを示してあげたり、誰の協力を得ることが出来れば目標の達成に近づくのかに気づかせることも重要です。
 
まずは、上記の効果を踏まえ、管理職自らが雑談をして胸襟を開くことから始めてもよいでしょう。
 
部下を着実に変化させることが出来る管理職に成長するための『管理職養成講座』は大好評で来年の2月から新たに第14期春季コースが開講致します。
 
部下との効果的な雑談および成長対話が出来る管理職の育成に来年も全力を注いでまいります。

 

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