そ の2 「良い投資」
目的
私たち経営者はなぜ、新たな投資を行うのでしょうか・・・
新規事業の売上を図り、汗を流す雇用を生み出し、新たな投機設備を使い、新しい商品の付加価値を作り出し、差別化、優位化を図り、利益を実現 する。
そして、減価償却をして借入金の返済にあてる。そこにはリスクを感じた投資意欲があっても、投機意思はないのです。
私は、過大なる借金を企業が背負う事は禁じます。ただし、目的によります。
企業においては、銀行より借入を行なっての投資行為は当たり前ですし、リスクを持って資産購入をはかるのもしごく当然です。
下図-3にある工場用地、商業用地、建物設備の固定資産や子会社や取引先の株式や原材料の手配の為に新規借入は当然発生してきま す。
その固定資産をなぜ、持つかの目的は前月の図-1の場合とはおおいに異なります。
本業のために新たな資産を所有することにより、事業の拡大、すなわち売上を上げ、雇用を発生させ、収益を上げることです。決して値上がりを待 ち、寝ていて利潤をあげるような投機的な不純な気持ちを持ってはいけません。
我々は事業を起し、仕入先を豊かにし、多くの人々の生活を保つという崇高なる理念を持って、経営理念のもとで働いているのです。
どうか、この点を皆さん、理解されて経営に真剣に取り組んでいただきたいのです。良い投資はしても借入してまで投機をしてはなりませ ん。