私は土地所有することをあまり賛成していません。
事業の土地が必要な時に「土地を自社所有するな!」というのは暴言ではないかと多くの経営者に批判されそうです。
土地を100%借金で購入すると、その返済金額は税引き後利益額で返済することとなるから反対するのです。土地は減価償却が効かないからです。でも利益高で返済するのですよ!
長期で返済する銀行借入、10年~15年の間で何が発生するのか予想できないのです。
安全を考えるなら20%~40%は自己資金を使うことを考えるべきだと申し上げたいのです。「まさかの坂がある」と私が常々申しあげているのですが、地震やコロナ騒ぎを誰が予想し得たでしょう?
大借金をして、会社が赤字を出すと多額の返済や手形などが待ったなしに来る。こんな苦しみは 経験した人でないと理解出来ないのです。
「自社の土地で事業用地を持たないで、他人様の土地で商売しろ!というのですか!」とすごい権幕を私にたたきつけた社長がいらっしゃいました。
自社の金で買った「自社の土地」「おれの土地」??本当に皆さん、そう考えていらっしゃいますか?
「自社の土地なら土地の固定資産税 支払っていらっしゃるのでしょうね?」
土地の固定資産税地方税も含めて 1.6%ですよ 1.6%×60年間=96%になるのです。
土地購入時には 取得税(4%)を支払い、又売却して利益が出れば得た利益に多額の税金がかかります。
どう考えてもみても土地は国家から借地しているようなものです。
日本の経営者の方々は自社所有の固定資産は「おれのもの」と思っていらっしゃる方が多すぎます。
多くの税金を負担していることをもっと知るべきです。
土地はB/Sの資産の部の多くを占めているのです。総資産利益率(ROA)で毎年10%~20%稼いでいる会社なら文句も言いません。
銀行金利率(1.6%)+固定資産税(1.6%)を負担しているのですよ!
年間3.2%も支払っている事を忘れて、その土地が年間3.2%も利回りのある稼ぎをしているのでしょうか?
貧乏な会社が金持ちの会社を真似しても結論は倒産の道を走っているのです。
ICOコンサルテイングの私達は、だから借金と税金を好まないのです。
税金に無頓着、金持ち大好きな経営者は失格なのです。