パッと見て「一線を退かれたんだな」という印象を与えることが重要
これらの内容について、私たちICOグループでは、次のように考えます。
・取締役までおりる必要はありません
非常勤の取締役に就任し、後継者を見守っていただきたいのです。
一気に取締役まで外れると、銀行、取引先、社内などが不安に思う部分もあります。
・社長室、会長室、机をなくす必要はありません。
・取引先の接待は頻繁にはNGですが、適度にして頂く分には構いません。
・業界団体の行事に会社代表者として、継続的に参加してもOKです
・週1回~2回、朝から夕方までいても結構です
・関与する業務は、命令、指示でなければ、アドバイスはOKです。
・顧問税理士との面談に出席してもらってOKです
・メールやラインなどを介して、命令、指示はNGですが、一方的に報告を受けるのは構いません。
・黄金株を保有したいということであれば、保有頂いても構いません。
高額な退職金を出した場合、税務的な視点は、もちろん必要ですが、円滑に承継してゆくためには、一気にスパッと退職すると、これはこれで問題があります。
パッと見て、「あぁ、会長は一線を退かれたんだなぁ」という印象をしっかり与えることが何より重要です。
税理士さんは、自分たちを守るため、否認されないように、堅く堅く、アドバイスしてきます。しかし、それは、経営権の承継という点から見て、現実的ではない場合が多いのです。
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