その人のバリューが現れる手
「やはり手がきれいでないとね」よく聞く言葉です。それは女性ではなく、男性からも。
そしてその言葉は女性に対して向けられているのではなく、男性に対しても向けられていることが多々あります。
皆さんはご自分の手元を日常的にケアできているでしょうか。
先日某外資系有名男性化粧品ブランドのエグゼクティブから聞いた話が非常にタイムリーだったので、
その例を挙げてみることにしました。
百貨店で販売されているその男性化粧品は、ドメスティックブランドとも勿論ドラッグストアー系のそれとも
客層は全く違い、エグゼクティブ及び意識の高い若手男性、そして豊かな生活をされている方々です。
さらに、衣服のように必須な物とも違い、それでなくてはならないものとは違い、余裕とそれに対する価値を感じなければ、
わざわざ選ぶことはしないであろう外資系男性化粧品を購入しようとされるくらいの方ですから、「グルーミング」という
行為自体に気をつけていらっしゃるはずなのですが・・・。そのような方々にも関わらず、少なくないといわれるのが
「手元が清潔に見えない(手・爪が綺麗でない)方々」だそうです。
現金でのショッピングよりもカードでの支払いが多い昨今、カードの種類でその人の社会的な地位が
おおよそ垣間見られます。
それも手にすることが容易ではない種類のグレードの物をお持ちであればあるほど、その社会的な信用を表せる為の
クレジットカードが、時に悲劇となることがあるのです。
アメリカ系クレジット会社の黒色カードを出した方がいたとします。
その手渡した手の肌が薄汚れていて、爪も垢があるような感じだったら、どう思いますか?
そのカードに特別感があればあるほど、その手との大きなギャップに渡された人は幻滅してしまうのです。
そのようなカードを持ち、男性化粧品を購入しようとする意識のある方は、手元の清潔感など基本中の基本であると。
この例は、ある特別な立場やポジションを持ちうる人が期待され、担うべき義務・責任の間にある
イメージバランスとそのコントロールなのです。
そして、これは日常的なビジネスシーンでも日々起こっていて、それぞれのビジネスとその方のイメージに
大きな影響を与えているのです。それが名刺交換です。
名刺の渡し方ももちろん大切ですが、清潔な指先・手元から渡された名刺とその人のイメージは、世界共通で
大変スマートな印象を与えます。
名刺交換よりも直接手が触れる「握手」が挨拶として最初に交わされる欧米諸国では、ますますその効果があり、
その必要性が高いことは言うまでもないでしょう。
日々使っている手元、指先は思いのほか疲労しており、その方の今の状況を顕著に表してしまいます。
手元でその人の価値が問われるのであれば、日常的な行動の中に手にクリームを塗る(乾燥させない)、
爪をきれいに整えるという、当たり前だからこそついおろそかになりがちなグルーミングを今一度見直してみることも
大切です。
私のコンサルタント人生の中で統計が取れているものの一つに、先端の清潔感、美しさはその方の仕事の仕方に
リンクすると確信しています。
そして、綺麗な手元の人はいいお金をつかむとも言われます。
手元をすっきり清潔にととのえることで、他を変えずとも初対面の第一印象が良くなりビジネスがよりよく展開するので
あれは、決して難しくも面倒なことでもないはず。
綺麗な手で、いいビジネスのチャンスをつかみましょう。