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イメージ戦略の一般論と罠 その4「表情の罠」

最高の自分を表現する 成功イメージ戦略

これだけ国際化が進んだ世の中になり、国際社会の中でも全く引けを取らない知性と教養をもった国民であり、
そしてその中でも社会のリーダーとしての立場を持った経営者、エグゼクティブという存在であるにも関わらず、
何故かその良さをそのまま評価されないケースの多い日本人。
素晴らしい中身を持っているのであれば、それが分かりやすいように表現する。
持っているなら持っていることが分かるようにしなければ、特に言語の違う国際社会においては
一歩も二歩も後れをとってしまいます。それが、個人レベルの評価ではなく、トップであるその人個人の
イメージを通した、企業イメージ、企業への評価となるのですから、その存在の登場の仕方や、
見え方、簡単にいえばトップの顔は、「既にその人個人の物ではない」といっても過言ではないでしょう。
その一目で見える顔・体(姿)を使ってイメージを演出し、ブランディング&マネジメントをするということ、
それは経営者、エグゼクティブという存在の人々に課せられた重要な任務なのです。


このような、ノンバーバルコミュニケーションを通したトップのイメージ。
中でもその存在の評価を大きく左右するのは、「顔」それを置いて他にはありません。
世界的にも優秀な日本のエグゼクティブ達が、何か世界レベルに達していない事柄があるとしたら・・・
その大きな一つは「表情」であるといっても決して間違いではないはずです。
もともと自分の感情を表に出さず、控えめであることを美徳とする文化が根底に流れている日本人、
また、比較的恥ずかしがり屋な方の多い人種であることも手伝って、なかなかこの顔の表情が上手く作れない。
特に、欧米人を目の前にしてしまたり、メディアを前にしている場合という、緊張を強いられるシーンで。


このような場面で、やってしまいがちな「最も望ましくない表情」の一つが、不要な笑み。
どんなに高い能力を持った人であったとしても、一気にその評価を下げてしまう、そんな爆弾ともなる表情です。
とくに欧米文化の中では間違いないでしょう。

大きな例としては、車メーカーT社のアメリカでのリコールから、日本で行われた最初の役員会見。
御本人はいたって真剣でいらしたかもしれませんが、映像で目にしたその顔は、
うすら笑いをしているかのような口元、泳いだ目線。大変な状況に真摯に向き合っていることは、
その表情を見る視聴者には伝わることはなかったでしょう。伝わらないだけか、ニヤニヤして見えるとしたら、
これこそ大問題です。バカにしているのか?とバッシングされても仕方がない位の事です。
「そういう顔だから、そういう癖だから」など通用しません。もし、それが分かっているのであれば、
そう見せないようにする方法を準備しておく必要があったでしょう。もし、自分がどう見えがちであるか?
どんな癖があるか?を知らなかったとしたら、企業の顔として、メディアの前に出る存在としての任務を
怠っているとみなされても仕方が無い程です。大変な状況におけるコメントや対応をしているにも関わらず、
表情はその逆のことを示しているとしたら、何と気持ち悪いことか。
言葉・表情・態度は全て同じ方向を向いていなければ、相手に分かりやすく伝わらない、
これが国際場面そしてメディアの前でのルールでしょう。

今回のT社の会見の数々は、事の起こりがアメリカであった為、
日本国外でも直ぐに目にすることができたほどです。それだけ、どのような対応をするのか?
国際的な意味で、日本語を理解しない人々が、その発言の様子や姿勢に大注目していた問題だったのです。
第一印象は見た目。そう、言葉が通じない相手にでも、一目でその姿勢を伝えることができる。
これこそが本当の意味で国際基準のエグゼクティブが心がけ、
行うべきイメージのマネジメントであると再確認させられた一件でした。

表情の分かりにくい日本人、言語が通じない以上に国際社会では大きなハンディ・キャップです。
笑う時には、ビッグ・スマイル!真剣な時には真剣に。そして、思いのほか多くの方が、
困ったきにうっすら笑ったような表情を浮かべがちであることも、是非ともこれを機会に意識して戴けたら
よいのではないでしょうか。話をする、それをより分かりやすく多くの人に伝える任務を持った
経営者・エグゼクティブという方々は、ご自分の顔(表情)にこそ責任を、
それも非常に重要なお仕事の一つですから。そして、世界に通用する顔を目標に!

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