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不動産

第31回 不動産業界で良い評価をされる事

売れる住宅を創る 100の視点

今回はフェーズ5「 顧客に選ばれる会社に 」の最初の第一項目『 不動産業界で良い評価をされる事 』の大切さを私の経験に基づいて具体的に御説明致します。

前回はフェーズ4「 設計事務所、建設会社、売主 」の最後の第七項目『 商品企画時点の設計者との打ち合わせで配慮すべき事 』のお話を致し「 設計事務所、建設会社、売主 」がどの様に致せば効率的に良いマンションや戸建が供給できるかの内容の総まとめでした。
 
今回はフェーズ5「 顧客に選ばれる会社に 」の最初の第一項目です。その為には『 不動産業界で良い評価をされる事 』がとても大切です。これから如何にすれば「 不動産業界で良い評価をされる 」かを、具体的に御説明を致します。
 
まず、新築であれ中古であれ、マンションや戸建を購入されようとする方にとっては、購入検討物件の事業主・売主が同業者内での評価がどうであるかを、とても気にしています。
 
マンションや戸建を購入検討されている方々は、最近はかなり私の様な不動産業界に詳しい人間に高い買い物ですので「 購入相談 」を依頼されたり、インターネットで購入検討しているマンションや戸建を分譲している不動産会社の「 口コミ 」サイトをかなり詳細にチェックしています。
 
特に大手ディベロッパーよりも、中堅ディベロッパーの物件を検討されている方はかなり丹念に中堅ディベロッパーの評価を気にしています。
 
あるサイトでは事業主が「 不動産協会 」に加盟しているか否かで評価しています。「 全日本不動産協会 」と間違われる方がいらっしゃいますが「 不動産協会 」とは全く異なる団体です。
 
「 不動産協会 」に加盟するのはかなり大変です。加盟する為には大雑把に申し上げますと会社の内容や代表取締役の審査と、更に既に加盟している数社の推薦が必要なのです。
 
「 不動産協会 」に加盟できたら、不動産業界だけでなく一般の方々での評価はかなり良いのです。
 
次に不動産業界内で評価を良くするのには、なるべく投資用マンション等は供給せずに「 実需 」( 自分が住むために購入 )向けの良いマンションを良い立地で供給して「 即日完売 」の成績を何回も残す事です。
 
たまに「 即日完売 」は値付けを安くして儲かる利益を損させたなどと言うディベロッパーがいますが、私はそれは違うと思います。近年は情報が溢れていますので、顧客も物件価格の妥当性等や立地の良し悪しを色々なサイトで検討して購入しています。
 
「 即日完売 」を毎回行いますと、その実績で不動産業界でも一目おかれ評価が少しずつ高くなります。週刊誌等でも取り上げられ、一般の方々の認知度が上がっていきます。
 
財閥系の超大手ディベロッパーならば極端に申し上げればブランドだけで評価されても売れます。処が、ブランドが世間に浸透していない中堅ディベロッパーが妥当な価格でない利益追求型の物件を分譲致しましても「 完成在庫住戸 」の山になる可能性が高いのです。
 
更に、不動産業界の人達は陰で「 あのディベロッパーの物件は内容が良くないのに割高だから外した方が良いですよ。売れ残り物件が多いので、倒産するかもしれません。 」と足の引っ張り合いを致します。
 
私は特に中堅ディベロッパーに申し上げたいのは「 薄利 」で「 即日完売 」を3~5年位続ける事が、良い信用を得る最も確実な方法です。
 
その為には、販売する物件の立地と商品内容を良くしなければなりません。商品内容を良くするには今迄このコラム24号~30号を良く噛締めて御読み下さい。
 
自画自賛になりますが、私は過去にある中堅ディベロッパーN社に設計者として、ずけずけと言いたい事を申し上げて、数棟の分譲マンションを設計し「 即日完売 」させ、そのディベロッパーN社を不動産業界で有名にさせた実績がありますので、こうして堂々と申し上げられるのです。
 
現在、不動産業界の中堅ディベロッパーはどんどん「 勝ち組 」と「 負け組 」に分かれて行って中間が少なくなっていますので、このコラムを御読みになっている中堅ディベロッパーの方々に是非とも「 勝ち組 」に入って戴きたいので「 薄利 」で良い立地に建つ良い物件を供給し、実績を積み上げ、まず不動産業界内での評価を上げて戴きたいと思いますので是非実行して下さい。もしよろしければ私に細かな戦略を依頼して下さい。絶対に成功させます。
 
次回はフェーズ5「 顧客に選ばれる会社に 」の第二項目で社員が顧客への対応に関してどの様にすれば良いかを具体的に私の経験に基づいて御説明致します。期待して戴ければ幸いです。
碓井民朗

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