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不動産

第4回 社長が「裸の王様」になったら会社は衰退する

売れる住宅を創る 100の視点

この私のコラムを御笑読頂いている皆様、新年おめでとうございます。
本年もこのコラムを宜しく御願い申し上げます。



さて、2010年の不動産業界がどの様になるのかを「 ディベロッパー 」「 設計事務所 」や「 ゼネコン 」等からの情報を分析
致しますと、「 勝ち組 」と「 負け組 」がはっきりと完全に2分化されてくるのではないかと予想されます。

「 勝ち組 」は財閥系や独立系大手ディベロッパーだけでは有りません。中堅ディベロッパーでも顧客の目線で商品企画を
たて「 実需 」( 実際の需要で購入者が住むもの )向けにマンションを分譲している会社は「 勝ち組 」になり、残れると確信
しています。

「 負け組 」は10年この方、供給している物件に全く進歩がなく、ただ営業力だけでマンションや建売住宅を分譲している会社
です。その様にしていれば多分、大手や準大手ディベロッパーでも2010年には淘汰されるのではないかと危惧しております。



さて、前回は「販売力より物件の質が大事。」というお話を致しましたので、今回は皆様の会社が「負け組」にならない為に、
あえて『 社長が「 裸の王様 」になったら会社は衰退する。』というテーマで苦言を呈しますのでよく肝に銘じて読んで下さい。

アンデルセンの童話に「 裸の王様 」という作品があります。この童話内容を比喩した概要を簡単に御説明致します。

『 耳に快い言葉ばかり聞かされ現実を直視できずに崩壊した組織の首脳が「 裸の王様 」である。』と比喩した童話です。
この童話の内容を詳しく知りたい方は下記のURLより御覧下さい。

http://www.alz.jp/221b/aozora/the_emperors_new_suit.html

私が大学を卒業し大手設計事務所に就職してから今までに約30数社の大手、準大手や中堅ディベロッパーとマンションの
設計及び工事監理で付き合ってきました。

この30数社で未だに生き残っていますのはわずかに15社強程度です。この時の経験を基にお話を進めていきます。



分譲マンションは「 商品企画 」がとても大切で、私が在籍していた大手設計事務所ではこの「 商品企画 」に時間をかけて
練り上げます。まず、計画しているマンション立地の沿線顧客の家族構成、年収や生活レベル等を細かく分析します。
それらのデーターに基づいて想定顧客が購入意欲をそそる「 商品企画 」を提案いたします。

財閥系のディベロッパーはプロジェクトリーダーが責任者なので、私どもが提案した「 商品企画 」に直ぐに賛同して頂いた
ケースが多く、物件の売れ行きが結構良かったのです。

ところが、独立系の大手、準大手や中堅ディベロッパーの一部の会社で、社長が悪い意味でのワンマンな会社が多く、
その様な会社は、プロジェクトリーダーが私どもの「 商品企画 」に賛同して承認しても、その後社長に「プレゼンテーション」
致しましたら「 再検討 」との指示が出てきました。

プロジェクトリーダーに理由を尋ねると『 社長が今まで何処でも使っていた「 商品企画 」や「 住戸プラン 」で良い…と言って
いますので申し訳ないのですが弊社のいつもの商品企画や住戸プランでプロジェクトを進めて下さい。』との事でした。

後で聞きますと、その今まで使っていた「 商品企画 」や「 住戸プラン 」は社長が先頭に立って作ったので、絶対的に自信が
あるものなので、それを越した良い提案は受け付けないそうです。

特に分譲マンションは日進月歩進化しています。この様な社長の居る会社では社長のキャパシティー内での進歩しか
有り得ません。社長には反論できません。反論すればその会社を辞めなければならないのです。

そして、その「 裸の王様 」が社長の会社の物件は時代に遅れ「 陳腐化 」して完成在庫の山となり倒産 の道にまっしぐらに突っ走っていきます。

先程も申し上げた様に、昨年、大手、準大手や中堅ディベロッパーだけでも十数社が倒産しています。



ディベロッパーの社長が悪い意味でのワンマンで「 裸の王様 」でしたら会社は良くなっていきません。
社長には耳障りの良い情報しか入ってこずに、耳が痛い良い情報は入ってきません。その様な社長のもとでは優秀な社員も
辞めていってしまいます。最後には「 負け組 」の会社になってしまいます。

2010年はまだ不動産業界は「 氷河期 」です。後半あたりから少しづつ氷が解け始めるのではないかと期待しています。

次回のテーマは『 「しがらみ」を捨てて、今まで付き合っていた会社を見直し、整理する。 』というコラムを
お届け致しますので楽しみにして下さい。


以上。

 

碓井民朗     

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