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第16回(自分本位に考えがちなものほど、客観的に判断する)「あもう」

「社長の繁盛トレンド通信」

◆あもう◆


自分本位に考えがちなものほど、客観的に判断する



 
     

舗で「あもう」の外観。
広尾商店街のメインストリートから
道を1本入った場所にある。店内は
5坪と必要最小限のスペース

 

 
看板メニューの石焼き芋。
「里むすめ」の自然の甘味を、そのまま堪能できる



石焼き芋を冷蔵庫で冷やした「冷やし芋」(100g・220円)、
大学いも(100g・250円)スイートポテト(100g・300円)、
焼き芋のジェラート(最中入り・150円)なども用意。
夏でも冬でも楽しめる
 
 

グルメの好奇心はやむところを知らない。
長崎の角煮まんじゅう、新潟の茶豆、高知の碁石茶…。
隠れた「ご当地グルメ」がどんどん発掘され、人気を集めている。



 今年2月にオープンした東京・広尾の「あもう」は、そうした時流に乗り、支持を得ている店の一つだ。

 同店が専門に扱っているのは「里むすめ」。
徳島県産のサツマイモ「鳴門金時」の中でも最高級とされる銘柄だ。
糖度が高く、普通のサツマイモと比べ、とても甘味があるという。
関東ではマイナーだが、関西では知られた存在であるそうだ。



 あもうのメニューは、この「里むすめ」を使ったものだけ。
石焼き芋、石焼き芋を冷蔵庫で冷やした「冷やし芋」、大学いも、スイートポテト、焼き芋のジェラート、と
さまざまな調理法で提供している。看板メニューの石焼き芋は、1年中売っているという。
冬の風物詩を、いつでも好きな時に楽しんでもらおうというわけだ。
テイクアウトはもちろん、店内に飲食スペースも設けている。

  この店を運営しているのは、アモウ環境測定(有)。
徳島県鳴門市にある計量証明事業を手がける企業で、飲食店を手がけるのはこれが初めてだ。
開店のきっかけは、同社の天羽社長が、地元の名物を全国に広めたいと考えたこと。
上京していた学生時代、関東圏で鳴門金時が無名なのを知り、そんな構想を抱いたそうだ。



 「おらが街の名物なら、他の地方の人も旨いと思うはずだ」。
そう自分本位に考えて、魅力を分かりやすく伝えたり、レシピを教えたり、といった販売努力をおこたり、
失敗する例は少なくない。



 しかし、同社では、商品を客観的に見て、宣伝をした。
キャッチフレーズは、「石焼き芋を1年中食べられる専門店」。
マイナーな鳴門金時を前面に押し出す より、誰でも知っている
「石焼き芋」をアピールした方が、店の魅力が伝わりやすいと考えたのだろう。




 いうまでもなく、新しい文化を広めるには時間がかかるので、とにかく続けることが大切だ。
同店では、導入期に売上が少なくても採算が合うよう店舗を小さく構えてランニングコストを抑えた。




 幸い、作戦はあたり、当初から、あもうは「石焼き芋専門店」として盛んにメディアに取り上げられ、
順調に客を集められた。 




 「ご当地グルメ」を売る時ほど、客観的に分析し、しっかりと戦略を立てる。
これは、「惚れ込んだ商品を売る」「自分の理想の店を出店する」時にも
共通するポイントといえるかもしれない。
(カデナクリエイト/杉山直隆)




◆ 社長の繁盛トレンドデータ◆

『あもう』

住所:東京都渋谷区広尾5-19-3 町田ビル1F

TEL:03-3446-6669、最寄り駅:地下鉄「広尾」駅より徒歩5分

 

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