新年あけましておめでとうございます。皆さま、さわやかな新年をお迎えになられたことと存じます。しっかりお年玉はもらえましたか?(冗談です^^)
私は、毎年お正月には東京の高尾山に登り、頂上の薬王院にお参りをします(下の写真がお参りの様子です)。
特に今年、私は60歳になり厄年だというので、厄除けをしてもらいました。ですから、もう何があっても大丈夫、さあ、かかってこいという状態かな??と考えています。
さて、今は日本中がピンチの状態と言っても過言ではないでしょう。日本には「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、だからといってチャンス到来!!と言って大喜びしている人に会ったことはありません。では、なぜピンチはチャンスなのでしょうか?
それは、「ピンチの状況になると、これまでできなかった本質的な改善をやる覚悟が生まれやすいから」です。あくまでも、「覚悟が生まれるから」ではありません、「覚悟が生まれやすいから」です。
つまり、このような時期になっても相変わらずボケッとしていたり、あるいはやるべきことがあっても後回しにするような人は、やはりいるのです。
そういう人たちにとって、ピンチはやはりピンチです。一方で、このピンチの状態をしっかりと自覚して、本当に覚悟を決めると私たちにできないことはありません。だからチャンスです。頑張りましょう。
それでは、昨年からの続きで「レベル2で必要な段取り替え」の話を始めます。
レベル0:ダンゴ生産
レベル1:工程内の流れ
レベル2:工程間の流れ
レベル3:工場内の流れ
レベル4:工場間の流れ
レベル5:お客様への流れ
レベル6:一気通貫の流れ
段取り替え改善の第一歩は、改善対象の段取り替え作業を、最初から最後まで通して見ることです。「見るなんて誰でもやっている当たり前のことじゃないか!」と思う方も多いと思いますが、ここがまず盲点です。
段取り替え作業はいつもやっているわけでないのと、一回にかかる時間が長いことが多いので、必ずしも見てもらっていないことが多いのです。
だから、人がやっている段取り替え作業を最初から最後までしっかりと観察した人が社内に一人もいないということはよくあります。
そこで宿題です。まずは段取り替え作業が行われる時間を調べて、作業を最初から最後まで通して観察してください。きっと、改善できる内容がたくさん見つかることでしょう。
もし一回改善ができれば、その効果は以後ずっと持続します。なぜかというと、段取り替えは毎回すべて同じことの繰り返しだからです。プレスの型替えの場合を考えると、高さも位置も使う道具も毎回完全に同じです。
今年は変革の年です。全員が改善活動のレベルの向上を図りながら、この厳しい時代の挑戦を受けて、覚悟を決めて頑張って勝ち進みましょう。
そし、「気がついたら売り方も買い方も作り方もすべてが進歩向上して、以前とは全く違う会社になった。でも実は一番変わったのは私たち自身だ!!あのピンチは本当にチャンスだったなあ…」と語り合える改善活動を進めようではありませんか。
本年もどうぞよろしくお願いします。
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