デジタル化がもたらす経理業務の変化とキャリアへの影響
企業のデジタル化が進み、定型業務はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)により自動化される傾向にあります。
経理部門においては、社員の仕事から事務作業がなくなっていきます。
経理の働き方は大きく変化し、今後、経理社員は新しい業務を担当し、会社へ貢献していくことが期待されています。
一方で、このような状況下で、自身のキャリアをどのように形成していくべきか、悩んでいる経理社員は少なくありません。
仕事が変化すれば、それに応じて自己目標シートに記入すべき項目も変わっていきます。
そこで今回は、経理社員の目標シートの書き方について、説明します。
経理社員の今年の目標は何ですか?
経理社員の自己分析と課題設定
まずは、経理社員に自分自身のことを客観的に評価してもらいます。
そのために、職務経歴書を書いてもらうのがいいでしょう。
これまで経験した仕事で身につけた実務技能や、研修などを受講して習得した知識を洗い出すことによって、自分の現在のポジションを認識してもらいます。
自分の得意分野や苦手領域を知っておくことも重要です。
自分の「強み」と「弱み」を分析し、書き出してみると、一般的に経理社員の次のような特性が見えてきます。
「強み」:数字に強く、正確な処理ができる、論理的思考が得意など
「弱み」:IT分野が苦手、新しいシステムへの対応が遅いなど
得意分野を活かしながら、改善すべき点も明確にしておきます。
課題設定では、経営分析、財務会計、管理会計、予算編成など、興味のある分野を具体的に記述してもらいます。
会計分野以外では、今後のデジタル化への対応や、データ分析能力の向上、どのような新しいスキルを習得し、どのように業務に活かしていくのか、できるだけ具体的な課題を設定してもらいましょう。
経理社員の強みと弱みは何ですか?