日テニス界を激震させるニュースが入りました。日本中を一夜にして駆け巡ったニュース、それは皆さんもご承知の通り、錦織選手がUSオープンの準決勝にてワールドランキングNo.1ノバク・ジョコビッチ選手を破って決勝進出を決めたというニュースでした。
この試合、私も観ておりましたが、パワーと身長が絶対と言われているテニス界で、しかもこのハイレベルの戦いの中でありながら、錦織選手は見事に技をもってパワーを打ち負かした瞬間でした。
何度も危ない場面もありながら見事に接戦をものにして快挙を成し遂げたシーンに対して世界中が大きな拍手を送りました。
そして試合のあとも日本中の期待が”錦織選手がUSオープンに勝てる!”といったムード一色となりました。
日本中にいる誰もが錦織選手の歴史的な瞬間を観たいと思い早起きをしてテレビにかじりつき、わざわざこの試合の為にケーブルテレビにまで加入した人もいたそうですが結果は残念ながら敗退となってしまいました。
決勝に来るまでにも4時間を越えるゲームを何度とこなした錦織選手の体は相当の状態にあったと想像がつきます。
ただ決勝で敗れたとはいえ”日本人でももしかしたら勝てるかも知れない”という感覚を世間に与えたことは本当に大きな意味があります。
どの様な意味かと申しますと、今のゴルフ界で圧倒的な活躍をしている大勢の韓国人選手達も元をたどればたった一人の選手の活躍がきっかけでした。
それはパク・セリという選手が全米女子オープンで優勝したことがきっかけでした。
ゴルフもやはりパワーが絶対と言われていた時代にありながらアジア人の彼女が勝った瞬間から圧倒的に女子ゴルファーの「ビリーフシステム」(心の深くで信じていること)が変わりました。
彼女の優勝後には”自分たちもいける!”と思った選手が何人も出たに違いありません。その結果、今ではご存知の通りパワー選手があれだけ揃っているアメリカで何十人シード選手が存在するほどまでになったのです。
そして今回の錦織選手の快挙、これによって当然その影響は生まれるに違いありません。今まで以上にテニス人気が上がるでしょうし、今まで以上にプロを目指す子供が増えることは間違いありません。そして何よりも今まで以上に”自分にもできるはず!”と思う子供たちが増えることです。
これって面白いですよね。先週の自分と今週の自分のテニスの実力が一気に変わることなどはありえないのですが、信じるものが変わると(ビリーフシステム)不思議な事に色々なことが現実になっていってしまうのです。
皆さんはいかがですか?自分自身にどの様なビリーフシステムを持っていますか?自分の可能性を抑えるようなビリーフシステムを持っていませんか?(大勢の人がそうです)
”もしかしたら自分はできるかも?”という視点に立った時、全く違った可能性が見えてきます。その可能性が見えれば人は頑張れるものです。自分に役立つ「ビリーフシステム」を持ってください!!