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第六十一話 「自分が飽きるな」(山崎鉱泉所)

社長の口ぐせ経営哲学

モノづくりの重要性が叫ばれ始めているが、生活者から支持される商品開発の追及はメーカーの生命線である。
企業規模に関わらず、“企業の寿命30年説”をはるかに超えた中小企業の老舗の一つが、清涼飲料の製造・販売をしている
株式会社山崎鉱泉所(本社・神奈川県小田原市)である。


創業が大正十年というから、88年という長い歴史を持つ清涼飲料メーカーである。
現在の山崎和彦社長(45歳)の 祖父・山崎宣雄氏が起こしたサイダーの会社である。
当時の看板を見ると「NOBUO、YAMAZAKI」と書かれ、当時としてはセンスのある看板であった、ことを知る事ができる。
「山崎鉱泉所歴史館」と銘打ち、自社のホームページに旧い写真を掲載して、
セピア色の写真が老舗企業を連想させる役目をしてい る。


清涼飲料が夏の風物詩の一つであるイメージは否定できない。
しかし、最近は、オールシーズンを通して、清涼飲料は販売されている。
大小の清涼飲料のメーカーがあり、過当競争の真っ只中にある。
そういう状況の中で、独自の製品開発、販売戦略を展開しているのが(株)山崎鉱泉所である。


同社はゴルフスポーツに特化した清涼飲料を打ち出しているユニークな企業である。
商品名が「バーディーdeソーダ」である。「バーディーde」は同社の商標登録である。
ゴルフ場への直接販売とインターネット(オークションも含めて)で販売を展開している。
例えば、賞味期限1年の「バーディーdeソーダ」を賞味期限切れ3ヶ月前に回収、ネットで訳あり商品で販売している。


「ずっと前からサイダーが好きだった 僕の原点はここにあった」というコピーは山崎社長自らの体験そのものである。
社員には「自分が飽きるな」「儲かったのは、相手に儲けさせたから」といい続けている。
同じような商品に関わっていると飽きてしまいがち、まだ商品を手にしたことのない人にとっては新鮮であるということだ。
顧客に感動や楽しさを与えたら、商品は動く、という信念を持つ山崎社長である。


サイダー一筋88年。同社はパッケージ、味、販売戦略に独自の方法を模索しながら展開している。
いま、同社が販売しているゴルフスポーツの清涼飲料は同社のドル箱商品になりつつある。
ゴルフコンペの景品として注目を浴びている。
山崎社長は自らに「成功するまで、諦めない」という商売の究極の原則を確認しながら、最前線で指揮を取り続けている。


 

                                                             上妻英夫

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