menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第七十九話 「企業も人も、変わらなければ捨てられる」(中野BC株式会社)

社長の口ぐせ経営哲学

焼酎から清酒、梅酒など活発な商品開発を展開する酒造メーカーの一つが和歌山県海南市に本拠地を置く、中野BC株式会社である。5年前から「カクテル梅酒」の商品開発に着手し、ヒットを飛ばしている。梅酒部門の売上げは、5年で25倍の成長カーブを描いている。1年で4種類、5年で20種類以上の商品開発を続けている。


同社は創業が昭和7年、当初、醤油の製造販売から始まり、焼酎を手がけたのが昭和24年。ついで、清酒(昭和33年)と製造メーカーを続け、現在、年商36億円、従業員200人の中堅企業で多彩な顔を見せる元気な企業である。昭和42年にはみりんの製造販売にも進出、ブランド「宝来」を販売し続けている。平成14年に、中野酒造(株)、富士食研(株)、紀州ワイン(株)を合併統合して、中野BC(株)と出発している。


同社は「衆知をもって常に創造せよ」を掲げ、経営理念に「手の届きそうな夢を持ち、技術・研究・開発で世界に通ずるニッチトップのモノづくりを目指す」としている。具体的には、社員の1割が同社の研究所の所属し、絶えず、商品開発に取り組んでいる点が、多様な商品開発の原動力になっている。技術者集団をイメージする企業である。


商品開発の先頭を走っているのが中野幸治専務(35歳)で、現社長が中野幸生社長(70歳)で二代目、三代目を引き継ぐ使命を持った人物である。大学を卒業後大手の酒造会社で酒造りと販売手法を4年間学んだ。現在、マーケティング戦略と経営戦略、人事を担当している。中野専務は梅酒の開発と同時に、蔵人の長である杜氏を兼務する立場になり、更に徹底したモノづくりを目指している。


同社のドル箱の商品「カクテル梅酒」は従来の感覚にとらわれない手法で開発した商品が目立つ。地元の果物であるブルーベリーやイチゴ、ハッサク、ジャバラ(柑橘系果実)を使った梅酒や、地元名産の山椒を使った商品、国産のゆず、シークァーサーを使ったもの、7種類の野菜と梅酒をかけ合わせたものなど、従来の梅酒のイメージとかけ離れたものが多い。


中野幸生社長「企業も人も、変わらなければ捨てられる」が口ぐせ。現場を回りながら、ベテラン、若手を問わず、「オマエ、変われよ」と激励に走り回っている。同社は酒造メーカーとして、酒造事業を柱に、富士食研事業部では、梅果汁、梅エキス、青みかん加工食品(栄養機能食品)、化粧品など、機能性食品や化粧品などの事業も展開している。


 

                                                        上妻英夫

第七十八話 「知行合一」(株式会社居酒屋革命グループ)前のページ

第八十話 「現場に行け」「現場で考えろ」(ユースキン製薬株式会社)次のページ

関連記事

  1. 第六十六話 「卒は将の顔色を見て動く」(東洋環境分析センター)

  2. 第二十四話 何か面白いことはないか(ソリッドアライアンス)

  3. 第十一話 正直な商売をしろ!(殿村食品)

最新の経営コラム

  1. 第79回 塩原元湯温泉(栃木県) 1200年の歴史を誇る黒・白・緑の極上湯

  2. マキアヴェッリの知(7) 旗幟(きし)は鮮明に

  3. 第21回「球の重さ」

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. コミュニケーション

    第170回 達人に学ぶ②放送作家・脚本家 小山薫堂さん
  2. 後継者

    第6回 社会貢献と二世教育
  3. 教養

    第31回 『空白』 (著:井上雄彦)
  4. ビジネス見聞録

    第1回 強い組織づくりの秘訣|講師インタビュー「人が動く組織のつくり方」松岡保昌...
  5. マネジメント

    万物流転する世を生き抜く(17) 光秀の誤算
keyboard_arrow_up