menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

人間学・古典

第115講 「論語その15」
礼の用は、和を貴しとなす。

先人の名句名言の教え 東洋思想に学ぶ経営学


【意味】
礼義の効用は、お互いの和やかさを醸し出すことである。



【解説】
まずは、礼儀の基本、挨拶について考えてみます。
人は時と場所に応じて立場が変わります。
父と子、上司と部下、先生と生徒など、場面によって様々です。
それぞれが、その立場に応じたお互いの敬意や親愛の情を、挨拶を通して態度に表すのが人間本来の姿です。
 しかし、現代の人間関係はどうでしょう。本来は動物社会でも、敵意や攻撃の意思がないことを表わす挨拶行動が見られるわけですが、最近では親子平等意識から家庭において挨拶教育が軽視され、事の他挨拶に無頓着な人が多くなりました。

 昔の親は、挨拶の三原則として、
(1)笑顔を添えた大声で、
(2)相手よりも先に挨拶をし、
(3)相手が気付くまで何回も
と、我が子に教えたものです。
我が子が生きていくために、敵を作らず誤解をされないための必須の習得マナーだと考えられていたのです。
 またそればかりか、数秒間の挨拶1つで、その人物の人間的力量までも測られることを理解していたのでしょう。
たかが挨拶ですが、日常的な行動の根幹をなすものですから、人間品性の判断要素となりうるのです。
 「挨拶の三原則」は一度身につけたら習慣になります。
一旦身に尽きますと、無意識レベルの高い挨拶ができて、大きな財産となっていくのです。

 また礼とは、活かされている自分を謙虚に感謝して、その感謝の心を態度で表現するものです。簡単にいえば有り難いと思う気持ちを込めてお辞儀をすることです。
 改めて、何に対して有り難いと思うのかを自問してみると、色々な有り難さに気付かされます。お世話になった方々から頂いた人的な愛、活かされている大自然の恵みなど。
この場合一般的に浮かぶのは「外への感謝」ですが、一方で普段忘れがちになっているのが、「内への感謝」です。
 特に肉体に対しては、機能していて当然のような錯覚に陥っていますが、眠っていても鼓動を続けてくれている心臓、多くの音を聞き分けてくれている耳、周りの状況を映し出してくれている眼など。この当たり前のように、無償の奉仕をしてくれる自らの肉体に感謝することこそが、心から肉体に対する仁の実践に繋がるのです。
そうすれば、普段酷使されている肉体も和やかになり、病に堕ちることも無くなることでしょう。

 

杉山巌海

第114講 「論語その14」 年四十(しじゅう)にして悪(にく)まれるは、それ終らんのみ。前のページ

第116講 「論語その16」 命を知らざれば、君子たること無きなり。次のページ

関連セミナー・商品

  1. 社長の大義と実践経営

    音声・映像

    社長の大義と実践経営

  2. リーダーの心得 社長の経営洞察力篇

    音声・映像

    リーダーの心得 社長の経営洞察力篇

  3. リーダーの心得 好・不況時の社長心得篇

    音声・映像

    リーダーの心得 好・不況時の社長心得篇

関連記事

  1. 第5講 「言志四録その5」
    余は饒舌の時 自ら気の暴するを覚える。

  2. 第105講 「論語その5」
    朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり。

  3. 第69講 「帝王学その19」
    隋の煬帝は、あに甲仗足らざるがために、もって滅亡にいた至りしならんや。

最新の経営コラム

  1. 第183回 菊寿司 @福島県相馬市原釜 ~地魚主体の握り

  2. 第七十一話_禁断の組み合わせから地域活性化へ - 和歌山県田辺市のうなぎ販売展の革新的ビジネスモデル

  3. 第179回 米国に制裁されても反米しない華為

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 税務・会計

    第66号 BS「格言」 其の十七
  2. 健康

    第1回 草津温泉(群馬県)――温泉地の横綱を支える「泉質主義
  3. 税務・会計

    第75回 インボイス制度点検その6 家賃支払いのインボイスの保存
  4. 経済・株式・資産

    第44話 破たんして、破産や民事再生を自動的に選ぶべきではない
  5. 新技術・商品

    第17話「カードケータイ」が示す、ニッチ商品開発のカギ
keyboard_arrow_up