地方から東京に視察でいらっしゃる会員様からよく受ける質問が、「面白い焼肉屋はないですか?」です。しかし、明確な希望がないと、東京の焼肉店には、肉割烹のスタイルの店、高級焼肉店、5,000円~7,000円のスタンダードな和牛店など様々なタイプの業態があり、どこをおすすめすべきか悩みます。
トレンドを押さえたいなら『牛ごろバンビーナ』でしょうが、地方で店舗展開が可能という条件がつくならば、間違いなく、絶妙なやり方で店舗展開している『味ん味ん』でしょう。今回は、その『味ん味ん』を紹介しましょう。
まず、『味ん味ん』の
ホームページを開いてみましょう。「平成6年に田名店がオープンして以来お店もだいぶ増えましたが、ずっと変わらず手作りです」ということで、20年以上かけてじっくり増やしていた姿がわかります。コンセプトは、「とにかく美味しい焼肉を、出来るだけお安く」。会社の本社は、厚木市関口にあるようですが、あまり公開されている情報はなく、詳細は不明です。
私のクライアントさんからの情報によると、本店に併設してセントラルキッチンがあり、そこで、スペックをかけた食材を店舗に届けているということです。
今回は、『矢野口店』を見ながら、『味ん味ん』を紹介しましょう。
私の『味ん味ん』に対するイメージは、大変な人気で、三時間待ちするのは当たり前です。そのためか早めに行って受付機で登録するイメージです。
一方、今回紹介の『矢野口店』は、京王相模原線の読売ランド前から徒歩10分ちょっとにあります。平日であれば18時すぎくらいまでは、そんなに混まないようで、駐車場も大きく、視察する店舗としては使い勝手がよいです。
18時30分ころ店に着くと、平日ですがすでに数人のウエイティングです。それがわかっている友人が少し前に来店して席を確保して待っていました。
こちら矢野口店は、道路からは目立つ場所にあるものの、店への入りやすさには難のある店に見えます。
席数は、80席くらいあるでしょうか、テーブル席、小上がりが約半分ずつで構成されているようです。ともあれ、実食してみましょう。
ちなみに、七厘で焼きますので、少しもくもくしています。やや、喚起は悪いです。視察の場合は、上等な服での来店は控えたほうがよいかもしれませんね。
和牛はA4の日が多く、A3の場合もあるようです。メニューは、背景が写真になっているアイテムが和牛で、和牛カルビ780円、和牛中落カルビ750円、和牛ロース790円、ブリスケ640円、つぼカルビ560円、数量限定で、カイノミ860円、ミスジ980円、ザブトン980円、サンカク750円となっています。
実際に提供された肉を見ると100g以上ちゃんとあり、コストパフォーマンスが高いと思います。その他、ロース520円、牛タン650円以下は輸入のようです。
郊外型ファミリー焼肉店としてはホルモンの品揃えもままあります。これは、相模原、多摩エリアを中心に出店している地域性なのかもしれません。
サイドメニューは、千切りキャベツのサラダを名物に、あとはスタンダードなサラダやナムルなどの朝鮮惣菜、ご飯ものデザートと奇をてらわず品揃えしている。地酒も揃えています。
まずは、お客様のほとんどが注文するという、千切りキャベツからスタートします。
大盛りのキャベツはドレッシングで和えてあります。
まずはカイノミ塩で。860円は安いですね。
そして、注文していた焼肉がまとまって来ました。
左から、ミスジ、上カルビ、座布団、ブリスケです。
ミスジは脂が入りすぎず、ミスジの良さが出ていると思います。
カルビスープは、わざとでしょうが、大きな肉の塊を入れてわかりやすくしています。この辺が、このエリアに受けるということですね。スープはコチュジャンをきかせたインパクトタイプというより、テンジャンを使ったじんわりおいしい飽きの来ないタイプです。
ライス小を注文しましたが、これは大サイズですね。普通盛りを注文しようとしましたが、友人より、「やめたほうがいい」と言われました。東北の『半田屋』路線ですね。
最後にプリンと、杏仁プリンとデザートをチェック。
デザートの商品設計は大衆受けしやすいとろり~に力点を入れてますね。味は、粉末のプリンや杏仁のもとを使った印象です。かなり甘く、どこに力を入れるかをしっかり考えているようです。
全体的に、このクオリティでこの価格はかなり安いという印象を受けるでしょう。
郊外で支持されている店だけありますね。
家族連れのお客様にはとてもいい店ですね。
味ん味ん 稲城矢野口店
東京都稲城市矢野口1633
電話 042-379-8238
→食べログ内ページ