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<事例2 アリアケジャパン(B2B)>業務用市場で圧倒的な力を発揮し、食品メーカーのインテルと評されるまでに成長した、知る人ぞ知る企業がある

酒井光雄 成功事例に学ぶ繁栄企業のブランド戦略

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(アリアケジャパンHPより http://www.ariakejapan.com/product/product_introduction.html

 

●食品メーカーの関係者なら、知らない人はいない業務用専門メーカー

 インスタントラーメンに付いている「スープの素」や粉末の「中華スープの素」、またファミリーレストランに代表される外食産業で不可欠なブイヨンやフォン・ド・ヴォーといった液体エキスなどの天然調味料を製造販売する、知る人ぞ知るB2B企業があります。アリアケジャパンです。
 
 この企業は値崩れが止まらない国内の食品市場で、30ヶ月連続二桁増収を続ける高収益企業です。多くの食品メーカーの業務用原料として採用されているため、どのメーカーのパソコンにも欠かせないCPU(セントラル・プロセッシング・ユニットの略で、中央演算処理装置のことです)の代表的供給メーカーとして知られるインテル的存在だと食品業界では評されています。
 
●もともと3Kの業界であり職場だった
 
 同社が手掛ける市場は、もともと大量の産業廃棄物が生まれ、同時に膨大な排水処理コストがかかる構造となっていました。巨大な鍋を使って煮込む必要があるため仕事はきつく、汚れ、また危険が伴う業界でもあったのです。
 さらに生産から産業廃棄物と排水処理に至るまで膨大な設備投資が必要で、電気・ガス・重油・水などの資源を大量に消費するビジネス構造でした。
 しかしこうした構造が競合企業を容易に参入させないことに、同社は気付いていたようです。
 
●著名なシェフとして知られているジョエル・ロブション氏の評価を受ける
 
 同社の事業が拡大することになるきっかけは、明星食品の「チャルメラ」用に平貝エキスを納入したところから始まります。海産物を使った中華スープだけでなく、粉末の畜産エキスも製造販売するようになっていきます。
 1980年代に入るとファミリーレストラン向けにブイヨンなどを手づくりせずに済む液体エキスの製造に取組み、製造設備を増強して製造工程を全て管理できる自動無人化システムを開発、さらに味を数値化することにも成功します。これが同社の強力な資産と成長していくことになります。
 
 2003年にフランスのアランソン市に工場を設立し、著名なシェフとして知られているジョエル・ロブション氏に料理指導を受け、従来手づくりで手間が掛かる市場にチキン・ブイヨンを投入します。これがフランスで高く評価され、優秀な商品に同国内で与えられるレ・グレ・ドール賞を受賞。これを足がかかりに同社のチキン・ブイヨンは世界の7大市場で特許申請を行うに至ります。
 
 現在同社は、天然調味料市場で国内シェアの約50%を握り、日本と海外で6極体制を敷いています。2500品目以上に及ぶ同社商品は全て業務用で、大部分はオーダーメードであることも、同社の強みになっています。
 
 
<アリアケジャパンの事例に学ぶこと>
強みを発揮する企業は、事業領域を徹底的に絞り込み、競合他社を参入させない仕組みを生み出し、その結果として業界内で強いブランド力を生み出すことに成功している。また大部分がオーダーメード商品になっているところも、同社が圧倒的優位性を誇れるポイントだ。
 

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