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健康

第39号 糖尿病

おのころ心平の ──社長のための「か・ら・だマネジメント」

 おのころ心平のデビュー作『「きれい」をつくるココロの処方箋』。おかげさまで大好評、絶賛発売中です。

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★『「きれい」をつくるココロの処方箋』

***** *****

 シリーズ「病気とは、才能である!」。今回は、糖尿病について、お届けします。
 生活習慣病の代表選手といえば、糖尿病。 平成18年版、厚生労働省の「国民健康・栄養調査の概要」によれば、
 「糖尿病が強く疑われる人」は約820万人、
 「糖尿病の可能性が否定できない人」は約1,050万人、
 合計すると、なんと約1,870万人にのぼるとのことです。

 現在、日本の人口は、2009年10月1日現在で、総人口1億2,751万人だそうです(今年4月16日に総務省が発表したデータによる)。ですから、単純計算で国民の約15%の人が、糖尿病もしくは予備群ということになります。

 そして、下図のように、糖尿病に関連する医療費も年々増加の一途を辿っています。

ono39-2.gif 世界で見ると、現在、糖尿病患者数のもっとも多い国は、中国。3月25日付の医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表された報告によれば、
『高カロリーの食事や運動不足などが原因とされる2型糖尿病の中国における患者数は9240万人で、インドの5080万人を上回った。前回の調査では中国は4320万人だった』とのこと。
圧倒的に人口の多い中国・インドだけに、糖尿病患者の数もそれに比例するのは当然といえば当然ですが、それにしても中国のこの伸び率はすさまじいものがあると言えます。
私は、つねづね世界の国々をカラダの五臓に当てはめ、それぞれの国が担当する臓器というものを考えることがあります。

 ・心臓・・・北部アメリカ
 ・肺・・・EU諸国
 ・腎臓・・・アフリカ各国、中南米
 ・肝臓・・・中東諸国、ロシア
 ・脾臓・・・インド、中国、日本、東アジア諸国
 (脾臓に膵臓も含むと考える)

 五臓のうち、糖尿病にもっとも関係の深い臓器は「膵臓」です。(膵臓は東洋医学では、いわゆる「五臓六腑」に入れてもらっていない臓器なのですが、東西医学を統合しようとするお医者さんの間では、脾臓に膵臓を含めて考えます)

 【二面性を持つ臓器】
膵臓は、普段あまり意識されない臓器なので、どこにあるかすらわかってもらえていないことが多いですが、下図イラストのように、「葉っぱ」みたいな形をしています。

ono39-3.gif 十二指腸にくっついていますが、位置的には胃の裏側にあり、カラダの前面からも後面からもCTやMRIでよく見えないそうです。(だから、よく膵臓がんは見つかりにくい)

 膵臓のはたらきのひとつは、膵臓の真ん中を通る「膵管」という管から、消化液を腸へ送ること。腸管に消化液を分泌するこの作用を「外分泌」と言います。

 そして、もう一つは、ホルモンを血液中に放出すること。よくご存知のインスリンは、膵臓の中にある「ランゲルハンス島」と呼ばれる細胞群のβ細胞から分泌され、血液中の糖分を低下させます。血液中にホルモンを分泌するこの作用を「内分泌」と言います。

 膵臓には「外分泌」と「内分泌」という2つのはたらきが並存する、ということをぜひ知っておいて下さい。すなわち、膵臓には、カラダの外側への顔と内側への顔があるということ。この2つの顔を上手に統合させることが膵臓の大きな役割とも言えるのです。

社会生活におけるさまざまな場面で、ダブルスタンダードに悩まされる人ほど、外面と内面の矛盾を心の葛藤としてためこみ、結果、「膵臓」にその影響が出やすくなる、ということですね。

先の世界の国々とカラダの五臓の関係を見るとき、「膵臓」を担当するのはインド、中国、東アジア諸国です。私は、膵臓の働きから、これらの国々が直面している課題を感じてしまいます。

 政治体制は「共産主義」でありながら、一方で、経済的な大発展を遂げつつある中国。 またインドも、IT技術などを筆頭に経済的な大躍進を進めながらも、「カースト制」というヒンドゥー教独特の制度に政治的課題をはらんでいます。

 表向き経済発展を遂げる顔と、内部問題としてその国の政治体制…。国自体が二面性の葛藤を抱えるこの中国とインドにおいて、糖尿病が増え続けるのは、何らかの意味を示唆しているような気がするのです。

 ひるがえって、東アジア最東端のわが日本ではどうでしょう。明治維新以来、日本こそは、西洋と東洋の二面性を極端なまでに体現してきた国です。古来の伝統と外来の西洋文明との衝突がこれほど顕著に表れた国はないかも知れません。

 和魂洋才、和洋折衷…。これまで150年以上もかけてつないできた日本の近代と同じようなことが、いま中国、インドという広範囲な地域で起ころうとしています。

 ただ、カラダの機能で見るなら、膵臓を含む脾臓には、「リンパ球を産生する」という作用があります。リンパ球とは免疫細胞です。

 免疫は、ひと言で言えば、「自己と非自己を区別する作用」といえますが、その先には、一度経験した「非自己との接触」をカラダの中で統合し、カラダ全体で新たな局面に強くなること、とも言えます。

 免疫機能ととしての役割を持つ東アジア、そして、その極にある日本。糖尿病の裏に潜む「才能」とは、二面性の葛藤を乗り越えつつ、社会や世界を新しい局面に導くという役割にあると思う次第なのです。 

 

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