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第10号 「山彦」  

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

 
もし我々日本人が"自分の事をどれだけ尊敬していますか?
自分をどれだけ誇りを感じますか?"と聞かれて、"自分は自分の…が誇りで、自分のどんなところを尊敬しています"と
言い切れる人はナカナカいないと思います。

我々は子供の頃から謙虚であれ、成功は他人様のお陰、失敗は自分の責任、人には優しく、自分には厳しくと
教育されてきました。

そんなメンタリティーの中で先ほどの質問にはっきりと答える事はなかなか難しい事です。
まして自分の今現在あるポジション、位置などを考えると、とてもとても自分を尊敬なんて。。。と
声が聞こえてきそうですね。

では逆に自分に質問してみてください。

どうなったら自分の事を尊敬できますか?

どの様な状態になったら自分を誇りに思えるようになりますか?

もし、ここで自分の完璧な姿、欠点の無い姿をハードルとしているのなら、そんな日が、つまり完璧な日などは
決して来ない事を理解する必要があります。

自分が完璧でないのは当たり前です。
人は完璧でないから努力をし、進歩をし、成長しようと思うのです。

あなたを破壊させようとするネガティブな心は、あなたに一生懸命あなたの短所、欠点、失敗、敗北に
フォーカスさせようとします。

そしてあなたの力がどんどん弱くなる様々な証拠をつきつけてきます。

もし、あなたがこの様な心理状態であるのだとしたら、自分に持っていないものに、自分の欠点にフォーカスするのを
止める時です。

子供のいる方は想像してみてください。
また子供がいらっしゃらない方は自分に子供がいると想像して聞いてください。

自分の子供のどこが悪いか、昨年どんな失敗をしたか、先月何を達成できなかったか、昨日どんな失敗をしたか、
記録帳に付け、子供にそれを見せ、いかに子供が駄目なのかの証拠にしてたりする親がいると思いますか?

またいたとしたら、その子供はどんな人生を歩むと思いますか?

どんな才能を発揮し、どんな夢を持った人生を歩むと思いますか?

大抵の親は他人から見たら全く大したことない事にも自分の子には特別な目を開き、いかに自分の子がかわいいか、
能力があるか、成長しているかをとても温かい目で見てあげているはずです。

自分の心だって同じです。
叱咤のつもりでも繰り返し、繰り返し自分をいじめていると、やがて心はその言葉を信じはじめます。

アチバー達(自分の目標を達成する人達)は山彦(やまびこ)メンタリティーをもっています。

 

山彦メンタリティーとは…

自分が"俺は駄目だ、自分には才能がない、自分には力がない"と叫べばその言葉がしっかり返ってきますし、
"俺には力がある、俺にはまだまだ成長する、俺にはその力がある"と叫べばその言葉は現実のものとなって
帰って来るメンタリティーの事です。
 

皆さんはどんな言葉を叫びますか?
その言葉は自分が選んでいいのです。

第9号 「書初め」  前のページ

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