皆さんは企業のトップ・経営者として使用されている、ご自分のポートレートに満足されているでしょうか?
大概の方は、「どちらでもない」もしくは「No」なのではないかと思います。中には、写真を撮られること自体が
苦手な方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そうも言ってはいられません。トップエグゼクティブのポートレートは非常に大きな役割をもつ
ビジネスツールです。
いつも感心させられるのは、欧米のエグゼクティブが用意されているポートレートの素晴らしさです。
これもトップエグゼクティブがイメージコンサルタントを使う大切な場面。写真うつりをよくする為の様々な
トレーニングを受け、その方の個性と企業イメージをより良く表現できるポートレート撮影を行うのです。
例えば、上記のようにビジネス上のイメージ戦略を踏まえた、効果的なPRツールになっている、
非常に完璧なポートレートを用意されている海外の方と、納得のいかないご自身のポートレートが
並んでしまったとしたら、如何でしょう?
人は何かと比較して「物」を見る生き物です。隣に素晴らしい写真があれば、
もう片方がそれ程悪くなかったとしても、「良い」と判断しません。新聞や雑誌のみならず、
web上の記事など様々な媒体が影響力を持つ昨今、このような機会は日常茶飯事です。
是非皆さんには、自信を持ってメディアに出すことのできるポートレートを、企業PRの一貫と考え、
早急にしかし慎重に戦略を練り、ご準備いただきたいと思うのです。
そこで、今回はポートレート撮影の際に重要なポイントの中から、「装い」におけるチェックポイントを上げます。
いい写真が撮れ難い原因はその方それぞれではありますが、最低限こちらを取り入れていただけるだけで、
現在持っていらっしゃるポートレートより、一層スマートで清潔感のある、
強く知的なイメージが印象付けられるものを撮る事が出来るのです。
1.「Vゾーンのベストバランスを目指す」
バストアップのポートレートをとる際に重要になるのが、Vゾーンの整い方。
ネクタイのノットのサイズや襟の形、スーツの襟空きの大きさなども大切ではありますが、
何よりも大切なのは、ワイシャツのボタンは一番上まで留め、襟の根元と結んだネクタイのノットとの間が
空かないように、キリリ上まで上げること。
ネクタイが体の中央に真っ直ぐさがっているか確認。
そして、Vゾーンから見えるジャケットの下のワイシャツに、皺が寄らないようにすることです。
2.「素材・形・サイズに風格が表れる」
ジャケットやワイシャツのサイズが少々大きいだけで、それを着用しているご自身の存在が
貧弱に見えてしまいますし、反対にピチピチすぎるものは、窮屈そうで余裕がないイメージになります。
大切なのは、ご自分の体型とサイズにあった物を着用する事。
写真撮影の時だけでなく、常日頃からこのような物を着用することで、いつ誰に見られてもきりりとした
印象を与えられます。また、それがご自分の体に馴染ませることで、気持ちにも余裕ができ、
ゆとりと風格が漂うようになるのです。
また、撮影をされるときに着用するものは、可能であれば撮影直前に着替えていただくのが良いでしょう。
皺がないスーツで撮影したポートレートは、キリリとしたイメージに格段の差が表れます。
3.「撮影に適した肌の準備も!」
男性の肌は非常に皮脂分泌が活発。特に額や鼻、頬などが非常にテカリやすく、
写真撮影に不向きな状態です。洗顔をし、すっきりした肌にしておくこと。
または、油をおさえるペーパーでその部分をおさえ、さらにフェイスパウダーを少しつけておくと
最適な状態をつくることができます。
4.「髪は顔のフレーム」
髪の質にも様々ありますが、知性を表す「額」のあたりや、相手の話を聞いているメッセージを
伝えることも出来、清潔感とも関連のある「耳周り」には、髪がバラバラかからないようにすっきりさせましょう。
撮影を控えた散髪は、5日くらい前に行ってこられるのが理想です。
また、髪につけるヘアスタイリング剤は、あまりべったりしないタイプで、自然な艶のあるものが理想的。
このような物を使用することで、立ち上がってしまうタイプの髪も押さえる事ができます。
さらに、髪の自然な艶が増す事で、非常に健康的で若々しい精悍なイメージになります。
これらポートレート撮影における「装いのポイント」は、講演などの際にも取り入れていただけますし
、日常でも気にかけていただきたいビジネスシーンでエグゼクティブとして他者から見られる方に
必須のチェックポイントです。
次回、「表情とポスチャーのポイント」をご紹介するまでに、是非これらを自然にこなして、
理想的なポートレートへの準備をしてみてください。