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健康

第56号「世界からの祈り」

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

311日、日本にとって大変な日となりました。私もその日は自分のクライアントのゴルフトーナメントの為に高知におりました。

初日の試合を終え練習場で話をしていると“津波の恐れがあるので道路を閉鎖します”というアナウンスが突然聞こえてきました。実際の揺れを全く感じていなかったので、最初は一体何のことなのか分かりませんでした。正直、避難訓練をしているのかな?と思う程度でした。

しかし実際に道路が封鎖され、その間に東北で起きた映像がネットなどで流れ始めて初めて事態の深刻さを理解しました。試合は即刻中止になったので翌日すぐに東京に戻ったのですがまだまだ余震が続きどうなるかわからない状況でした。

私自身は315日にアメリカに戻ったので後のことはインターネット、新聞でしか知ることができないのですが、今回の震災で改めて感じたことがあります。

 それは世界中の人達がいかに「日本」という国を格別な思いで見ているか、を感じ取ることができたのです。こちらに戻り、どれほど多くの人達に“大丈夫?” “日本のために祈っているよ!”と声をかけられたことか。

また一般人だけでなくプロスポーツ界でもどれだけ多くの人達が日本の為に活動し、実際に基金に援助をしてくれているか?事実、昨日こちらで行われた女子プロゴルフの試合では約2000万円のお金が賞金から日本に寄付されると発表されました。

トーナメントの総額が1億円ぐらいですから、いかにこの数字が大きいかが分かります。なぜここまで日本が多くの人にとって格別なのか?

それは今までいかに多くの人達に日本が恩恵をもたらしてきたか、という証拠だと思います。今までに多くの外国人達が日本を訪れ、そこで親切にしてもらい、いい思い出をつくってきた積み重ねなのだと思います。日本人が彼ら、彼女らに親切にしてきたからこそ“今度は自分たちに何ができる?”と遠いこのアメリカ人の心さえも動かしているのです。

今日も大勢の色々な国の人達から電話、Eメールをもらい気遣ってもらいました。また毎週大勢の人達がプレイヤー(祈り)を日本の為に心の底からしてくれています。これほどまでに世界の人達に「日本」という国が愛されているとは正直、驚かされました。

今まだ多くの被災された方々が物質的にも、精神的にもとても辛い状況にいることと思います。あれだけの破壊が元に戻るまでのプロセスなどは考えただけでも想像を絶します。しかし今、日本の復興は日本だけの願いでなく世界中の願いとなっていることを知って頂けたらと思います。

 この希望を力にして是非、復興を望むと共にこの悲劇から日本という国が立ち上がっていくことを切に祈ります。

 

 

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