先日、タイのバンコクに行ってきました。
皆さんもご存知の通り、現在のバンコクには多くの日系企業が進出しており、日本からの観光客も大変多いです。
そんな中、今回、気になる事がありました。
それは我々の生活の中にすっかり定着している「携帯カメラ」です。
携帯カメラの進歩は著しいものがあります。撮影した写真はそのまま世界中に鮮明な画像で送ることもできる時代になりました。
観光地に行けば多くの日本人が(もちろんこれは日本人だけのことではありませんが)カメラで記念撮影をしています。また、自撮り棒という、自分を撮るための道具を使う人が増えています。当日も多くの人がこの棒を使って撮影していました。
建物や景色の中にいる自分の画像を撮るために色々とアングルを変えて撮影をしています。私は、その風景を見ていて、ふと「この人たちは誰に写真を見せたいのだろう?」という疑問を感じました。
自分自身の記念に撮影しているのでしょうが
今、目の前にある建物や風景、空気、空間などは全く見ていないのです。
これはとてももったいないと思います。ただ写真におさめたいだけであれば、バーチャルでも、背景を合成してでも良い写真は作れます。しかし、この場所にいないとできないことは実物を見て感じることです。実物を見て自分が何を感じるか?その印象は強烈であれば、あるほど深く記憶に残ります。
いい写真を撮ろうとすることだけで目一杯になっている人は、月日が経つに連れ、この場所でのことは記憶から消えていくでしょう。
皆さん、人生を豊かにするには「今を生きる」ことです。心が「現在」になければ今を感じることがありません。言うのはとても簡単ですが、我々のライフスタイルは過去や未来に主軸を奪われていることが多々あります。
写真をどの様に他人に見せるか?にあまり気をとらわれすぎて、肝心な今を決して失うことがないようにしましょう!
今を感じる力こそが我々の人生を豊かにしてくれます。
未来や過去でなく心を「現在」にしましょう!!