menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第43回 『批判は代替案をもって』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

批判には、大きく分けて二つのタイプがある。

ひとつは、自分が社外にいて、部外者・傍観者として述べる批判。
もうひとつは、社内の問題を、その内部の人間である自分が批判するというものだ。

前者は、部外者である以上、批判が批判のままで終わっても構わないが、
後者の場合は、単なる批判で終わることは許されない。

ここに基本的な差があるのだが、それが分からないビジネスマンが、あまりにも多い。


社内の事情に批判を加える以上、少なくとも自分がベストでないまでも
ベターだと思える代替案をもって批判するのでなくては、建設的批判とは云えまい。

代替案を伴わない批判は「批判」ではなく、たんなる「誹謗(ひぼう)」にしかすぎないし、
誹謗者が一流の人間や一流のビジネスマンになった例はない。

居酒屋で仲間同志、会社や上役の悪口を言ってオダを上げている姿には、まだ可愛気もあるが、
最低なのは、得意先・取引先に行って自分の会社の批判をする輩で、こういう人種は企業にとって
ダニのごとき存在であると同時に、自分で自分の精神的墓穴を掘っているのである。


「批判は前向きに。代替案を伴って」
……慣れれば、難しいことではない。


一方、批判を受ける立場に立った場合。
これは虚心坦懐に耳を傾ける努力が必要だろう。
私の場合、耳の痛いことをいってくれる人が周囲に何人かいるし、 いってもらえる間は、まぁ安心だと思っている。

相手が本気でためを思って批判してくれているのか、無責任な放言の域を脱しない批判なのかどうかは、
コチラがよほどアホでない限り自ずと分かってくるも のである。



新  将命     

第42回 『なぜ? 何と比べて?』前のページ

第44回 『赤ちょうちん会議』次のページ

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第94回 『多忙な人ほど時間が多い』

  2. 第187回『インセンティブの本質を見失ってはいけない』

  3. 第134回 外資系で『沈黙は禁』

最新の経営コラム

  1. 第107回 書類のデジタル化で仕事を見える化し、効率化とミス削減を実現

  2. 国のかたち、組織のかたち(25) アテネ民主政の再生

  3. 第82回『最近言われるマイクロストレスを知り、生産性を上げる』~組織の生産性を落とさないための隠れストレスを経営者は知っておく~

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 経済・株式・資産

    第56話 手元キャッシュを最大化する経営(2)
  2. 仕事術

    第4回 繁盛する店舗の音響~低音が鍵
  3. 経済・株式・資産

    第118話 経営とリスク(3)
  4. マネジメント

    第九十一話 「仮説を作れ」(日本香堂)
  5. マネジメント

    第340回【勝ち組企業づくり編③】「戦わない」のが最強の戦い方
keyboard_arrow_up