4月11日~13日に、イオンは幕張メッセで「G.G.コレクション2014」という展示会を行った。
イオンでは小山薫堂氏(脚本家、大学教授)が提案する、人生の中でも最上の世代に敬意をもって55歳以上を「G.G.(グランド・ジェネレーション)世代」と呼んで、今後国内の個人消費を牽引するシニア層への商品・サービス等を強化して成長を目指す「シニアシフト」を、グループ共通戦略のひとつに掲げている。
2012年にスタートして今年で3回目となる「G.G.コレクション」は、会場を昨年12月にオープンした「イオンモール幕張新都心」に隣接した幕張メッセに移し、イオングループ35、メーカー・自治体26の合計61と過去最大の出展規模で開催、会場にはG.G世代が人生の後半戦を楽しむための「モノやコト」が満載されていた。
私は2日めの土曜日に行ったが、イベントステージではファッションデザイナー・島田順子氏の「パート2 バイ ジュンコ・シマダ(PART2 BY JUNKO SHIMADA)」のファッションショーやトークショー、クラシックの演奏など楽しめる要素もあったし、入棺体験イベントや無料遺影撮影会などの「終活」関連ブースや、ガルウイング・メガネなども注目されていた。
まず「入棺体験」で棺桶に入ってみたが、それほど狭いとは感じず、フタが閉まっても圧迫感は感じなかった。
近くのモノを見る時にメガネを上にずらしたりしているが、メガネを動かさずレンズだけをワンタッチで跳ね上げる「ガルウィングフレーム」もかけてみた。
しかし、使い勝手は悪くなかったが、レンズを上げた時にツリ目のように見えるところに少し抵抗があった。
ファッションでは文化服装学院の伊藤由美子教授が監修した、体型をキレイに見せる70代のオシャレ着ブランド「ビーアス(BEAACE)」が興味深かった。
これは背中が曲がり、お腹が出てくる人が多い70代以上の女性の体型に合わせたパターンで裁断、仕立てることにより着心地がよく、姿勢や体型がキレイに見える服にしているとのことだ。
一方、ファッションショーを行った島田順子氏の「パート2 バイ ジュンコ・シマダ」は、今年流行の花がらの明るい色を多く発表、ファッションを楽しめるものだった。
岡崎双一イオン専務執行役は、「現在国内の個人消費の47%を60歳以上が占めているといわれているので、G.G世代にモノ・コトを提案していくことはイオンの生命線」と述べている。
少子高齢化がまだまだ進んでゆくが、国内ファッションは若い世代を対象にしたものにまだ重心が置かれている感があり、今後はこの分野の開拓が重要になってきそうだ。
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