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製造業

第247号 結果も大事、プロセスも大事

柿内幸夫─社長のための現場改善

ライトアップされた東京駅は周囲のクリスマス飾りとマッチしてとてもきれいです。たくさんの人がカメラを向けていました。

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 さて、今回はチョコ案制度の9つの特徴のうちの「 3)会社の役に立つことや仲間が喜ぶことであれば、従来の改善提案の常識にとらわれずすべて評価する」についてご説明いたします。

 最初に忘れてしまった方のために、もう一度、「チョコ案制度」の9つの特徴を列記します。

 1) 大きな成果を求めない。

 2) 独創性を求めない。

 3) 会社の役に立つことや仲間が喜ぶことであれば、従来の改善提案の常識にとらわれず、全て評価する。

 4) 結果のみでなく、プロセスも評価する。

 5) 報告の用紙も極力簡素化し、「改善以前の状況」と、「改善後の状況」と「自分の氏名」の3点を書けばよいというメモ程度の内容で十分とする。

 6) 一般の改善提案制度のように内容の等級付けをしない。

 7) 報奨については1件100円前後の金額が妥当であると考える。

 8) 1ヶ月に全員が最低でも1件の改善を実行して報告するといったルールを設ける。

 9) 気軽な発表会を実施し、みんなで改善というものに慣れ親しむ。

 

 それでは、4)の特徴についてくわしく解説します。

 4) 結果のみでなく、プロセスも評価する。

 この特徴のユニークな点は、例えば、良いと思って改善を実行したものの実際にはあまり良くなくて元に戻す場合、最初の改善の実行はもちろんだが、元に戻すことも改善実行として評価します。

  こいういうルールを 「おかしい、甘すぎる!」と言われたことがあります。確かにそう思う方がいるのも当然のような気もします。何しろ一回改善して賞金をもらって、次は元に戻してまた賞金をもらえる。二回賞金をもらって結果は元の位置です。だったら毎月これで行ったり来たりしていれば一生賞金がもらえるということですね??となるからです。

 もちろん同じところを毎月行ったり来たりをすることでは、会社は決して良くならないし仕事も楽にならないですからこれはダメです。私がここで実現したいことは、その時々にベストを尽くして一番いい方法に向かって改善を続ける努力をすべて見えるようにして評価したいのです。

 

 改善はやってみなければ、本当に成果が出るかどうか分からないことが多いですよね。頑張ってやってみたけれど、残念ながらいい結果に結びつかなかったので元に戻したということはかなりあるのではないかと思います。

 

 しかし、良い結果が出たときのみ報告をするというのでは、この努力は社長のところにはほとんど伝わらないでしょう。しかし、私はこの努力を表に出して、みんなに評価して頂きたいのです。ですから改善を実行するたびにチョコ案用紙に記入して提出して評価を受けられるようにしてほしいと思っています。

 

 そして、それを社長が読んで、「そうか!気が付かなかったけど、あの職場にはこういう問題があるんだな」とか、「彼は目立たない人だけれど、こんな努力をしてくれているんだ」と気付くことができますね。

 

 とはいえ、「毎月同じ改善を何往復もする人が出たらどうする!?」 というご心配はもっともですし、もしそれができてしまうような制度であれば、真面目に改善に取り組んでいる人との間で不公平感が出るでしょう。

 

 しかし、だからといって「これはダメ、あれは禁止、それは反則」といった厳格なルールを前もって設定するということはしたくありません。改善実行の制約条件を作りたくないからです。

 

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 そこで私がお勧めしていることは、上の写真の会社のように、提出された用紙をみんなが集まるような場所、例えば食堂などに貼りだすことです。

 

 たくさん貼りだされた用紙をみんなで見ることで、全員の頑張りが確認できますし、ほかの人の改善を見ることで、マネできるアイデアも探せます。そして、心配されるズル(?)も防止されると思います。

 

 

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copyright yukichi

 

※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。etsuko@jmca.net 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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