昨年12月12日に、神奈川県の藤沢駅と辻堂の中間ぐらいにオープンしたカルチュア・コンビニエンス・クラブ（CCC）による複合商業施設「湘南T-SITE」は、「ライフスタイルを提案する蔦屋書店」を中心に、「ライフスタイルテクノロジー」「食・暮らし」「家族」の3つを基本に、1～３号館に30テナントが出店している。
この地域は団塊ジュニアが多く住み、人口も毎年3,000～4,000人増えているため、子どもを持っている家族をメインターゲット層としている。
物販は1号館には「カメラのキタムラ」、旅がテーマの「グローブウォーカー」、犬用品の「GREEN DOG」、アップル製品販売の「ティーサイト アップル オーソライズド リセラー」、3Dプリンター、レーザーカッターがあるFabスペース、2号館には伊勢丹のコスメショップ「イセタン ミラー メイク&コスメティックス」、合羽橋の調理道具専門店「釜浅商店」、新潟の日本酒「八海山」醸造所が手掛ける米、麹、発酵の専門店「千年こうじや」、電動アシスト自転車専門店「motovelo」などが出店、飲食は「スターバックスコーヒー」、表参道の「パンとエスプレッソと」の姉妹店「ミディ ア ミディ」、東京・池尻にあるフレンチレストランのデリカテッセン「Table ogino」、スローフードイタリアンレストラン「LIFE sea」、「THANKS ON THE TABLE」などが入っており、子ども連れの若いファミリー層が都内まで出て行かなくても充分楽しめる構成となっている。
書店の方も2011年オープンの代官山T-SITEに比べ、面積は約2倍の1万4,080㎡、雑誌の数も代官山より2,000冊多い12,000冊と拡大されているし、駐車場も代官山の2倍の214台となっている。
■FUJISAWA サスティナブル・スマートタウン（SST）
湘南T-SITEのあるこの一帯は、元々はパナソニックが1961年に初めて関東に進出した藤沢工場の跡地で、パナソニックをはじめとする17社1協会が、約19ha(約6万坪=東京ドーム4個分)の土地に1,000戸の住宅と3,000人が暮らす街を建設中だ。
SSTはパナホーム、太陽光発電パネル、家庭用リチウムイオン蓄電池から家電に至るまで、オールパナソニックの商品を活用する初めての取り組みで、100年続くサスティナブルな街づくりを目指しており、創業者の松下幸之助氏の生誕120年に当たる2014年11月27日に街開きが行なわれた。
今後はエネルギー、セキュリティ、モビリティ、ウェルネス、コミュニティの5つのタウンサービスを、パートナー企業とともに提供するSSTの実証実験的街づくりにも注目が集まりそうだ。
======== DATA =========
●湘南T-SITE
http://real.tsite.jp/shonan/
所在地：神奈川県藤沢市辻堂元町6-20-1
営業時間：7：00～ 24：00 / 年中無休（店舗により営業時間が異なる）
tel： 0466-31-1515
●FUJISAWA サスティナブル・スマートタウン（SST）
