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戦略・戦術

第284号 令和時代の消費を牽引する「5s」とは

社長のための“儲かる通販”戦略視点

 最近、よく耳にする言葉がある。それが「SDGs(エスディージーズ)」だ。SDGsとは、「Sustainable Development Goals:サステナブル デベロップメント ゴールズ(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年から2030年までの長期的な開発の指針として、貧困や飢餓、経済成長、リサイクル、気候変動など、世界が抱える様々な課題を“国際社会共通の目標”として掲げ、それを達成するための具体的な目標を詳細に設定したものである。

 国際社会は、企業に対し環境や社会への責任を今まで以上に果たすことを強く求めており、SDGsへの取り組みが消費者の企業評価に少なからず影響を与える時代になってきている。実際に、博報堂が実施した購買行動調査でも、購入時には長期間使えるものを選ぶ人が9割に達し、購入は必要最小限に抑え、資源を大切にするなど、持続可能性を重視する購買行動が増えていることが明らかとなった。
 
 少子高齢化が進展する現代の消費市場においては、以前から「3s(シングル・シニア・スモール)」がキーワードとなっていたが、このSDGsのサステナビリティ(持続可能性)とシンプルを加えた「5s」が、令和時代の消費を牽引する重要なキーワードとなっている。
 
 このような消費者の意識の変化を受け、SDGs推進に向けた取り組みや具体的活動をHPで公開し、その一環としてラベルのない水やお茶を販売して、プラスチックゴミ削減を推進しているメーカー企業が増加している。
 
 今まで通販企業は、販売段階の「川下」のニーズを捉えた商品企画を行ってきたが、これからは製造段階の「川上」から、この「5s」に配慮したものづくりをしていくことが求められている。

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