menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家の
”声”と”文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ
  • 小
  • 中
  • 大

キーワード

第142回 創造を伸ばす年

社長のメシの種 4.0

 来年2024年の干支は「甲辰(きのえ・たつ)」で「旧体制の殻を破って創造を伸ばす年」とされているが、「ChatGPT」により世界中で巻き起こっている「Gen(生成)AIブーム」は「新しい時代」に一歩踏み出すきっかけを作ったといえる。
 「テレビ」「自動車」「パソコン」「インターネット」「携帯電話」「スマートフォン」などは、それらが多くの人々に利用されることにより、生活や仕事のしかたを大きく変化させた。
 研究者などには使われていたインターネットも、1995年の「Windows95」の発売で多くの人が使うようになってから変化を生み出したように、何十年も前から行われていたAIの開発も「ChatGPT」の登場により一般の人が利用し始めたため、これから大きな変化を生み出しそうだ。


■多言語化


 世界で現在使用されている言語は7,000以上といわれているが、「ChatGPT」のような多くのデータを学習させた大規模言語モデル(LLM)を使って文章を書かせる自然言語処理(NLP)が対応しているのは100言語以下で、英語での開発が最も進んでいる。
 「ChatGPT」は主に英語で学習を進めており、Googleの対話型AI「バード(Bard)」は英語対応のみ、アマゾンの音声アシスタント「アレクサ」は9言語(非ヨーロッパ言語はアラビア語、ヒンディー語、日本語)と多言語化は進んでいない。


 多くのサービスをデジタル化して運営することを目指すインドは、1万人以上に使われている言語が121あり、英語話者は11%以下のため、インド政府は複数の言語の大規模モデルを訓練すべく、データセット構築を強く推進している。


 また、2000の言語があるとされるアフリカでは、草の根活動団体「マサハネ(Masakhane)」が自然言語処理(NLP)研究の強化を目指し、アラブ首長国連邦(UAE)では「ジャイス(Jais)」というアラビア語の新たな大規模言語モデルによる生成AIを開発している。


■EUのAI規制案


 EUは12月はじめにAIの利用に関する包括的な規制案を決め、加盟国とヨーロッパ議会の間で暫定合意をしたが、市民の基本的権利を保護しながら、AIの可能性を最大限に活用するための適切なバランスを見つけることに多くの時間を費やしたとされている。


 法執行機関による生体認証システムの使用を制限、ソーシャルメディアでの個人の影響力を測定するソーシャルスコアリングや、ユーザーの脆弱性を悪用するAIの使用を禁止し、規則に違反した企業には金銭的な罰則が適用される。
 この規制案は、AI技術の急速な発展に伴う悪用を防ぎつつ、さらなる発展を促す方向性を示している。


 2024年はAI技術、特に生成AIの分野での大きな進展が期待される一方で、その利用と発展を適切に管理し、調整するための国際的な努力も進みそうだ。

======== DATA =========

●インドAI言語翻訳システム・バシニ(BHASHINI)
https://bhashini.gov.in

●マサハネ(Masakhane)
https://www.masakhane.io

●UAE・ジャイス(Jais)
https://jais.pro

第141回 生成AIの年前のページ

第143回 AI活用時代次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 高島健一の“社長のメシの種”探検隊 渋谷視察

    セミナー

    高島健一の“社長のメシの種”探検隊 渋谷視察

  2. 新しい儲け方のヒント

    本

    新しい儲け方のヒント

  3. 《デジタル革命・AI最新技術》

    音声・映像

    《デジタル革命・AI最新技術》

関連記事

  1. 第17回 AIフェイク動画

  2. 第184回 AIの雇用への影響

  3. 第122回 ベンチャー投資

最新の経営コラム

  1. Vol. 10 ハロウィン前なのに、もうクリスマス?バーグドルフが売り場に仕込む「観に行く理由」

  2. AI投資ブームはどこへ向かう?ネットバブルから「GBF祭り」の結末を考察する

  3. 第25講 日本の総合商社 世界では珍しい存在だと知っていましたか?商社に学ぶウェルビーイング経営

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 社長業

    Vol.74 「インターンシップ」への取り組み
  2. 人事・労務

    第35話 中小企業こそより高い賃上げ率を目指すべきである
  3. 採用・法律

    第129回 経営者が知っておきたいSOGIハラ、アウティングのリスク
  4. 製造業

    第295号 動作の数を減らす
  5. マネジメント

    逆転の発想(2) 死から生を照射する(スティーブ・ジョブズ)
keyboard_arrow_up