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第51回 ロボットの活用

社長のメシの種 4.0

 新型コロナウイルス「COVID-19」感染拡大により、ロボットの利用が世界各地で拡大している。
 
■シンガポール・公園パトロールロボット
 ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)社が発売している4足歩行ロボット「Spot」は、シンガポールで公園パトロールに使われ始めた。
 シンガポールは、新型コロナウイルス感染拡大が中国・武漢を中心に始まった今年1月に最初の感染者が出たが、それ以降は抑え込みに成功し、WHO(世界保健機関)も対応を高く評価していたが、4月以降、外国人労働者を中心に感染者が急増、1ヶ月で感染者数が20倍に増え、5/9時点で2万2,000人を越えている。
 
 そのため日本と同じ4/7から職場、店舗の閉鎖や、食料の買い出しなどを除く外出を原則禁止する「サーキット・ブレーカー」を発動(延長され6/1まで)した。
 このような状況下のシンガポールで、今回、4足歩行ロボットがソーシャルディスタンスを保つよう促す録音メッセージを再生しながら公園内3.2kmを巡回し、市民に警告している。
 
 現在は2週間のテスト期間中のため、ピーク時以外に1人以上の公園職員が同行して実施されているが、テストが順調ならピーク時にもパトロールをすることになる。
 
■中国の配送ロボット
 中国では、感染の疑いがある人を隔離するホテルや病院で、食事の配送や消毒にロボットが活用されている。
 このようなロボットは、従来、人手不足や効率化のために工場や倉庫内の閉じた空間で使用されていたが、新型コロナウィルス感染拡大により、公道など人間が行き交うスペースでも使われるようになっている。
 
 これは自動運転などに使われている制御技術を応用して、多様で安全な動かし方ができるようになったためだが、本来であれば公道走行に関するルールづくりや、実証実験における安全性の証明など、実施までに相応の準備期間が必要だが、新型コロナウイルスの蔓延状況により実用実証が加速している。
 施設内以外でも配送ロボット規制が緩和され、一部地域で自動運転による配送が急増しているという。
 
■アメリカの宅配ロボット
 2018年11月から始まった、イギリス・ロンドン北西部のミルトン・ケインズでの宅配サービスが、半年間で5万回(走行距離が32万キロ以上)を達成した米スターシップ社(Starship Technologies)の6輪配送ロボットを始め、一部の地域で宅配を開始しているアマゾンの配送ロボット「Amazon Scout」、セグウェイの配送ロボット「Loomo Delivery」、日本でも三菱地所と丸の内で実証実験をしているマーブルの配送ロボットなどが、アメリカでは動き始めている。
 
■医療現場も自律走行車を活用
 また、アメリカでは4/2にフロリダのメイヨー・クリニックがBestmile社、Jacksonville交通局(JTA)と提携し、病院のドライブスルー検査場で収集した医療機器、新型コロナウイルスの検査結果を輸送するために、自律型シャトルを配備すると発表した。
 3月中旬からKiwiBot社の自律配送ロボットが、バークレーとデンバーのコミュニティに衛生用品やマスク、抗菌ジェル、衛生用品などの配送を開始している。
 
 中国では、Neolix(新石器)社が提供する自律走行車が、新型コロナウイルスの影響を強く受けた地域に医療品を届け、人手不足を補っている。
 Baidu(百度)社の自律走行車プラットフォーム「Apollo」と連携により、これらの自律走行車は北京で病気になった人々の看病をしている医療従事者に食料を届ける仕事も担っている。
 
 新型コロナウイルス感染拡大というトンネルを抜けた先の世界は、今までとは全く違う景色となると思われるが、街中でロボットを見かけることが珍しくない社会の到来もその一つかも知れない。
 
 
======== DATA =========
 
●Boston Dynamics・Spot
 
●中国
 
●Starship Robot Delivery in Sunnyvale, CA
 
●Autonomous shuttles help transport COVID-19 tests at Mayo Clinic in Florida
 
●Neolix Autonomous Driving on the frontlines fighting Coronavirus
 

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